駄楽器駄日記(ドラム、パーカッション)

ロッキンローラーの打楽器日記

旬の牡蠣

2006年02月09日 | グルメ
今、牡蠣が旨い。やはり寒い冬には牡蠣がよく合う。
牡蠣は、生でレモン汁をたらしてツルっと食ってもいいし、鍋、フライ、すまし汁、バター焼きなどどうやっても最高に旨い。新鮮なものは味も甘いし、ビタミンやミネラルなどのうま味と栄養素もたっぷりで「海のミルク」といわれるのもよく分かる。
昔、実家の近くの飲み屋でバイトをしていた頃、店が終わった後、マスターに近くのお好み焼き屋に連れていってもらい、よくお好み焼きのほかに牡蠣のバター焼きを食わせてもらった。そこのおばちゃんは、夜中なのに元気に世間話をしながら牡蠣をジュージューと焼いてくれたものだ。バターの香ばしさと牡蠣の甘さがたまらなく旨かった。結構なお値段だったと思うが、いつもマスターのおごりだったので、オレはちっとも遠慮せずガツガツ食ったことを覚えている。実家は浜名湖畔にあり、その浜名湖は広島ほどではないが牡蠣の産地として有名だ。漁港の舞阪では採った牡蠣をその場でむき身にして売っているが、値段は結構高い。スーパーで値段が安いものは広島や岡山など西日本産なのはなぜだろうか。収穫量の違いか、流通の違いか。
よく牡蠣を食って当ったので今は食えないという人がいるが、本当に当たるの?どんな食い方をしたら当たるの?ぐらいに思う。5~6人前も一気に食ったら当たるかも知れないが、そんなもんいっぺんに食えば何を食っても腹こわすぜー、って感じだ。オレは至って普通の食い方をして当ったことがないので、いつまでも大好きのままだ。
だが、調べてみると、牡蠣には毒素が入りやすいのは確かだそうだ。牡蠣そのものが毒を出すのではなく、身の内臓の占める割合が多くて、海水や泥など水中の毒素を溜めやすい形状をしているためらしい。その毒素というのは小型球形ウイルス(SRSV)と言い、それに汚染された牡蠣を食って腹をこわすということだった。このウィルスは、加熱すれば死滅するので火を通せば当たる可能性は殆どないのだそうだ。カキフライを食って当ったっていう奴、ウソツキ~ぃん!どちらかといえば、当ったんじゃなくて、牡蠣って中身というか養分が濃いので胸焼けしたり、胃が拒絶反応を起こしたっていうことなんじゃないのかなー。

今年も牡蠣のシーズンになり、決して安くはないがスーパーに並ぶ牡蠣を見て、そのバター焼きを思い出してたまらなく食いたくなった。豊橋の有名なスーパーサンヨネでは、かなりでかい牡蠣がたくさん入っていて安い。8~10センチもある大きさの牡蠣のむき身が、20個ぐらい入っていて390円である。しかも、スーパーに並んでいるパック品でなく、魚屋で買うように店頭で袋に分けるのだ。それだけで新鮮な気がするではないか。
そこで注意が必要なのが「生食用」と「加熱用」との違いだ。そのスーパーで袋に分けて小売しているのは加熱用で、生食用は必ずパックに入っている。生食用が新鮮で加熱用が古いと思いがちだが、これは全然違う。規定で「生食用」は海水を含んだパック売りしかできないのだ。その海水自体も紫外線などで滅菌処理がされており、パック詰めされる前に2%以下の塩水で洗うことになっているということだ。しかも、はらわたの老廃物(ウ○コ)と一緒に毒素を吐き出させるために暫く絶食させるのである。
したがって、絶食してフニャフニャに痩せてしまったうえに滅菌水で洗ってシャビシャビなのが生食用。海の栄養分と旨味がピチピチとそのまま牡蠣のはらわたに残っているのが加熱用だ。
勘違いして生食用を買ってカキフライを作って、「何だか今日の牡蠣は小さいし水っぽいわねえ~」なんていうのは調理する前の段階で選び方が間違っていたのが原因なのだ。
どっちが食いたい?と聞かれたら、当然オレは加熱用を生で食いたい。旨さが全然違うのだ。
だが、今回は生では食わなかった。懐かしのバター犬だ!もとい、バター焼きだ。
フライパンにバターをひいて、水で洗わない旨味たっぷりの牡蠣を、ジャーッ!と放り込む。あまり多く入れてしまうと水気が出すぎて「バター焼」のでなく「バター煮」になってしまうので、数は欲張らない。
軽く塩コショウをして、水気が抜けて小さくなりすぎないうちにアツアツのうちにいただいた。至福のひと時である。ワインに合うし、日本酒に合う。ビールに合うし、焼酎の緑茶割に合う。スコッチに合うし、バーボンに合う。コニャックに合うし、ジンに合うし、テキーラに合う。それでそれで・・・・・オレはべろんべろんである。
コメント (2)
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