昨日は深井の蔦の葉塗れの喫茶店を書いたのだけど、
深井方面は、喫茶店があちこちにあるやん。GWは深井攻めに夢中であった。
そんな時に見つけた森。堺で森か林のようなものって言ったら、古墳群なのだけど。
その森は神社の鎮守の森、鎮守の森は神社の境内や参道、神殿、拝所を囲むように
存在してる森の事。守ってるのかしら?知らんけど。さ、野々宮神社だ。
創建年代は不詳、分からないらしいが、天正年間(1573年~1593年)に、
細川氏の兵火に遭い再建されたとある。
天正年間は、室町幕府最後の足利義昭~信長あたり。細川氏って藤孝の?
足利尊氏の家来だった細川頼春の子孫ではないか。
いえ、今ね、吉川英治:著の『私本太平記』を読んでるのだ。面白いよ。
御祭神は素戔嗚、火産霊命、菅原道真公。
菅原道真公は、ありとあらゆる所で御祭神となってるので、牛はよく見かけるのだけど、
なんと、梅のマークじゃないのだな。ここの神紋は八重山桜。道真公が愛した梅では無い。
さて、ここから。後の二柱(神様を数えるときの単位は「柱」らしい。)
この日本の神様話は実に面白い。素戔嗚命(スサノオ)は伊弉諾(イザナギ)が
鼻を洗った時に生まれたっていう、海原を任された海神なのだ。
火産霊命(ホムスビノミコト)はもっと凄いぞ。
伊弉諾と伊弉冉(イザナミ)の間に生まれたのだけど、
火の神だったから出産時に伊弉冉が火傷を負って死んでしまう。
それで怒った伊弉諾が、十拳剣で火産霊命を殺すのだけど、その火産霊命の血から、
八柱の神々が生まれ、死体からも八柱の神々が生まれるの、凄い!
しかも、死体の頭から生まれたとか胸から生まれたとか、場所が違うのだ。
その神々の名前とか、ここに書いてる暇は私には無い。なのでウィキさんで調べてね。
『カグツチ』で検索!火産霊命は、日本書紀での表記だそうだわ。
そんなこんなで、発火と鎮火の神として『火の宮』、道真公から『文字の神』とされてるらしい。
毎年12月12日に火祭りの神事、10月にはだんじり祭りも有るらしい。
こちらは伊勢神宮の遙拝所。
遙拝所(ようはいじょ)は、遥か遠くに居ても、そこから神仏を拝む事が出来る所。
この日、堺の片隅から、お伊勢参りが出来たって事だわ。なんて画期的!
それよりその背後の森が凄い。
堺市指定保存樹林の鎮守の森で、『常陵(とこはか)の森』って言うらしい。
常陵は、深井郷の古名『常陵郷』に由来してるそう。
また、深井方面攻め中に立ち寄ろう。神社仏閣や樹木の傍って空気が綺麗な気がするから。
御朱印は、正に朱色の印!はんこ、ひとつ頂きました。ありがとうございます。
野々宮神社
大阪府堺市中区深井清水町3889番地
TEL 072-278-2157