久しぶりに。徒歩徒歩と、我が街・堺から、茶臼山へお散歩したならお腹が空いた。
いえいえ、それは見え透いた嘘偽り。この店に行きたくて茶臼山をダシに使ったんだ。
でもただ、茶臼山は大好きよ。大坂の陣ゆかりの地。真田の赤揃えに・・・
このお店の赤揃え。いつもこれなんだけど・・・。
まずは赤いお星さま。少しね、開店前に並んで入ったんだ。
いやいや、珍しいのよ。私が並ぶなどと!。なかなか私が並ぶって無い珍事。
行列ってハイボールより嫌い!(これじゃ、どの程度か全く分からないけど~ぉ。大嫌いの意。)
さ、ここの赤揃えの赤星の相棒。本マグロすき身~。
と、頭を過ったのがこの時に読んでた本が『人魚ノ肉』(木下昌輝:著)。
その昔、八百比丘尼がその肉を食べ、不老長寿を獲得し800歳まで生きた伝説が有って、
その肉を幕末京都の面々が食べる。坂本竜馬や沖田総司等の不吉な最期。
普通に幕末史を読むつもりだった私。想定外だったのだけど、キモ面白かった。
そうそう、ここね。並んで入ったのだけど、カウンターに順番に着席していくんだよ。
で、一番の方から順番にお先に呑み物からどうぞと、注文を取ってってくれるのだけど、
赤星・赤星・赤星・・・。5番目が私。この時、6番目までず~っと連続赤星。
みんなこの赤い星が好きなのね。内、本マグロすき身の注文も5皿に及ぶ。
こんなにも有名なのか、この赤いのは!
思えばこの私も、最初からこの赤いのを知っていた訳ではない。
酒場放浪の師匠、酒呑みの女神が導いてくれたのだ。ね、くりみん師匠。
じゅくじゅく溢れかえるこの脂。早く食べないと、液体となってしまうのではないか。
その人魚の肉の様に、お口の中で溶けるように肉片が消えていく。
醤油なんか要らない。左隣を横目で見たならば、醤油にどっひゃっとぶち込むなんて狼藉を!。
勿体ない勿体ない。醤油にこの良質で健康的な脂が流れ出てしまうではないか。
しかも、甘くて旨い蕩ける本マグロの魅惑を、余す事無く堪能出来ぬのではないか。
美味しい~。あひゃ~ぁん!。
どういうわけか、右隣も同じものを注文してたっけ。米茄子の田楽。
大きな丸い米茄子。ほっこほこに焼かれて、茄子本体が美味しい上に田楽味噌。
それでは、赤星さん、さようなら。ここは日本酒の出番でしょう。
なんだっけ?銘柄さ。お酒を冷でってお願いして、ほにゃららで良いですか?って聞かれて、
オッケーですと答えるの。なのに~ぃな~ぁぜ~ぇ、何だったか全く思い出せん。
メモが必要。今度、100均へ行ったら買わなくっちゃって思って、
行く度に『あれ?何かついでの時にって、思ってたの何だっけ?』って忘れてる。
それを数か月繰り返し、やっとこさ買ったメモ帳を、何処に置いたか分からなくなってる。
生きてる間にメモ帳を活用出来るのかどうか、怪しくなってきてる。
米茄子の硬くてしっかりした皮が、丁度、器になるんだな。
切込みが入ってて、とっても食べやすくなってるので有り難や。
父を思い出すさ。饅頭を食べながら日本酒を呑んでいた。血は争えないのだな。
この甘い田楽味噌に日本酒を合わせて・・・・って、おいおい、右隣も日本酒やん。
何やら分からない銘柄酒の2杯目中に、もっと向こうの右側のお酒。あれは?
あれ下さいな。って、現物指名で、お銚子入り大関を注文す。
これって、何て言ったら出てくるやつなんでしょ?聞いておけば良かったわ。
青い隣の芝生となった、あっちの方は、何で?って思う位に大喜び。
美味しそうやったから~って言うと更に喜ぶ。こっちまで嬉しくなってきた。
そうこうしてたら、やってきた。で、これって何だっけ?
自分の注文したものを忘れた訳では無いのだが、それと結びつかなかったから。
最初、瞳に映ったそれは、お好み焼きかい?って思ったんだ。なんで?って。
結構な量。おいおいおい。なんでこんな350円でメガサイズ?
ゴーヤ玉子炒め。そういう名前で350円な奴。これで利益は出るのかい?
ゴーヤに玉子がちょいちょいって感じを想像していたのだ。
豚肉もしっかり入って、玉葱やら人参等々、具沢山の炒め物。
豆腐の無いゴーヤチャンプルー状態になってて、絶対350円で出来ないでしょってもの。
うっわ~、食べれるのか?その不安は5秒で消えた。美味しいしなんのなんのお酒もイケる。
いくらでも食べれそうに思うのは、炒め具合が丁度良いから、食べやすくって美味しいの。
現物を示して、これおかわりってお酒も追加。なんて幸せなのかしら~。
幸せ気分にふんわり気分で徒歩って帰ろ。ご馳走様でした。
旬菜と海鮮 スタンド 森田屋
大阪市天王寺区堀越町12-11
TEL 06-6772-6256
営業時間 12:00~22:30 月休み(祝日なら営業、代休は不定休)
※食べログさん情報。この日の開店は11:30であった。