中小企業の「うつ病」対策ー人、資金、時間、情報に余裕がない

企業の労働安全衛生、特にメンタルヘルス問題に取り組んでいます。
拙著「中小企業のうつ病対策」をお読みください。

長時間労働や上司とのトラブル

2018年07月16日 | 情報

小職が従来より主張している、「長時間労働プラス・ハラスメント」が原因での事案です。

洋菓子会社員の自殺、労災認定 チョコにつや出ず叱られ
2018年7月5日 朝日

洋菓子メーカー「ゴンチャロフ製菓」(本社・神戸市灘区)の社員だった前田颯人(はやと)さん(当時20)
=兵庫県芦屋市=が2016年6月に自殺したのは、長時間労働や上司とのトラブルが原因だったとして、
西宮労働基準監督署が労災認定していたことがわかった。母親の和美さん(44)と代理人弁護士が5日に会見し、明らかにした。
会見によると、認定は6月22日付。前田さんは高校卒業後の14年4月に正社員として入社し、
神戸市東灘区の工場でゼリーやチョコレートの製造にあたった。
代理人が労基署から受けた説明では、15年9~12月に月81~103時間の時間外労働が認められた。
また15年11月、製造したチョコレートにつやが出ず、
大量の廃棄品が出た際に強く叱られるなど「上司とのトラブル」が複数回あったという。
前田さんに受診歴はなかったが、こうした業務上の負荷が重なり、自殺の約半年前にはうつ病を発症していたと認定された。
母・和美さんは17年9月に労災申請。
申請によると、前田さんは特定の上司から継続的にパワーハラスメントを受けていたとされる。
製造ラインの廃棄品が牧場に出荷されることから「また牛のえさ、作りに来とんか」と怒鳴られたり、
退社の意思を伝えると「お前の出身高校からは採用しない」と言われたりした、と訴えていた。
和美さんは会見で「パワハラも長時間労働も認められた。じわじわと弱らせられ、自死に至った。
あなたが悪いんじゃないと息子に伝えたい」と話した。
ゴンチャロフ製菓は「自死されたことは非常に残念。労基署がどういった事実を認定したか承知していないが、
当社としては過重労働やパワハラの認識はなかった」とコメントした。

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