中小企業の「うつ病」対策ー人、資金、時間、情報に余裕がない

企業の労働安全衛生、特にメンタルヘルス問題に取り組んでいます。
拙著「中小企業のうつ病対策」をお読みください。

「産後うつ」(続編)

2016年05月18日 | 情報

うつ病をり患するきっかけは、さまざまです。
しかも、私たちの生活を二重、三重に取り囲んでいるのです。
拙著「中小企業の『うつ病』対策」より、関連の記述を紹介します。

①ストレス反応を起こす外部環境からの刺激をストレッサーと呼びます。
ストレッサーは、、大きく分けて以下の五つがあります。
〇物理的ストレッサー:天候、気温、騒音、匂い、職場環境等
〇化学的ストレッサー:食事、酸素、薬物、たばこ、飲酒等
〇生物的ストレッサー:過労、寝不足、病気、老化、体力低下、妊娠(マタニティーブルー)、
           出産、育児、更年期、難病、慢性疾患、後遺症、感染等
〇心理的ストレッサー:将来に対する不安、葛藤(恥ずかしい思い、自尊心を傷つけられた)、不満、
           恐怖、不安、憎悪、疑心暗鬼、配偶者・家族・親しい人の死、ペットの死、失恋、
〇社会的ストレッサー:職場における自分の立場、肩書き・役職の重み、上司・部下の目、友人関係、
           仕事のミス・目標未達成、親子喧嘩、子供の自立、事故、災害、戦争等
②「ストレッサー」は会社の中だけにあるわけではありませんので、社内体制を整備しても、
教育を徹底しても、「うつ病」をり患する従業員が出てしまう可能性があります。

従って、従業員の労務管理も重要ですが、従業員に対するメンタルヘルスに関する教育が、重要です。
ストレスチェックは、就労上の設問が殆どですが、私生活においても、
注意を払わなければならないことを、喚起する必要がありますね。
なお、ある高名な精神科専門医からの情報ですが、妊娠(マタニティーブルー)、出産、育児とあるように、
女性は男性に比べ、うつ病等の精神疾患にり患する可能性(分かりやすく云うと、チャンス、きっかけ)が
約2倍あるそうです。また、うつ病にり患する男性は、女性の2倍に上ることから、
男性は、女性に比べ、2×2=4倍「ひ弱い」ということになるそうです。

 

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