中小企業の「うつ病」対策ー人、資金、時間、情報に余裕がない

企業の労働安全衛生、特にメンタルヘルス問題に取り組んでいます。
拙著「中小企業のうつ病対策」をお読みください。

管理職は、難しい

2012年01月16日 | 情報
パワハラがなくなりません。
熊本市が行った懲戒処分についての新聞記事をご存知でしょう。
「直属の部下に対し、約2年5か月にわたって昼食をおごらせたり、
正座をさせたりするパワハラを続けたとして、上司2名が
懲戒処分された(読売新聞11.12.27)」事件です。


日本の企業は、少しずつは、変化しているものの年功序列と終身雇用が特長です。
そして、例えば売上が目標を連続して達成したとかの理由で業務実績が評価されて、
主任、係長、課長と昇格します。
つまり、「ご褒美」昇格ですね。
相応しい人格・能力があるから管理職に登用されるのではありません。
ですから、時々管理職に相応しい人格・能力のない人が、管理職になってしまうのです。

それから、いったん管理職になってしまうと、「管理職」という役割を演じなければ
ならなくなります。それに、部下を指導しないといけなくなります。
それなのに、部下とどのくらいの能力差、実績差、経験差があるのでしょうか?
そんなにあるはずがありません。ですから、毎日がすごいプレッシャーだと推測します。

一方で、そうした強迫観念が裏返しになると、部下に自分の考え、理屈を押し付ける
ことに変化していきます。部下の意見を受け入れなくなります。
部下との議論に負けてしまうことを恐れはじめます。
これが、いわゆる「パワハラ」なのでしょう。
一方的な私見ですが、経験則から推測するとこうなります。

名選手、必ずしも名監督にあらず。
コメント
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