熟年の文化徒然雑記帳

徒然なるままに、クラシックや歌舞伎・文楽鑑賞、海外生活と旅、読書、生活随想、経済、経営、政治等々万の随想を書こうと思う。

WP:全米3の1が、この夏、気候災害に遭遇

2021年09月05日 | 地球温暖化・環境問題
   ワシントンポスト紙が、「およそ全米3の1が、この夏、気候災害に遭遇 Nearly 1 in 3 Americans experienced a weather disaster this summer」と報じた。
   ”気候変動が、激しい嵐、火災、ハリケーン、沿岸地帯の嵐や洪水を捲き起こして、何百万人のアメリカ人を恐怖に陥れた Climate change has turbocharged severe storms, fires, hurricanes, coastal storms and floods — threatening millions”というのである。

   まず、WPの電子版の記事に掲載されているが地図とグラフを見れば、その気候変動の状況が良く分かる。
   
   地図は、降雨量比較 Rainfall compared to normal, June 4 to Sept. 2
   横棒グラフ左端(茶色)は、>95% drier than normal、右端(青色)は、200% wetter で、
   その3ヶ月間の乾燥と降雨の激増と激しい激変ぶりが良く分かる。

   先月末、ニューヨークのメトロに洪水が流れ込んでビックリさせた米国を襲ったハリケーン「アイダ」は、中部・大西洋地域や北東部に大水害をもたらし、ルイジアナ州に大規模な停電をもたらすなど甚大な被害を残したが、そこに気候変動による気温の上昇と都市開発によるヒートアイランド現象が重なって、さらなる“大惨事”をもたらした。猛烈なハリケーンの被害と「ヒートアイランド現象」が重なって、既にヒートアイランド化しているニューオーリンズなどの都市にとって壊滅的な打撃となっている。と『WIRED』が報じている。
   更にこの地図は、西部の記録的な旱魃と高温が地域を焼き尽くし、水資源に脅威を与えており、また、通常のモンスーン・シーズンよりも降雨量が異常に多かったアリゾナでは、大洪水を引き起こしたことを示している。

   
   上記のグラフは、気候変動被害が拡大していることを示している。特に、2018年以降の増加が顕著で、温暖化する地球がアメリカ人の生命を変えてしまっている。政府などの発表によると、6月以降、ハリケーン、洪水、熱波や火災で、少なくとも388人のアメリカ人が亡くなっている。
   パリ協定から離脱し、徹底的に地球温暖化と環境破壊を否定したトランプの失政の結果と言うべきか、天に唾したブーメランが帰ってきて、アメリカ人を恐怖に陥れている。としか思えない。
   まだ間に合う、まだ間に合う、と言い続けて、もう、何十年、
   茹でガエル状態で人類を窮地に追いやり続けるのか、ひ弱な宇宙船地球号を必死になって死守すべきか、
   "To be, or not to be, that is the question."の心境であろうか。

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