熟年の文化徒然雑記帳

徒然なるままに、クラシックや歌舞伎・文楽鑑賞、海外生活と旅、読書、生活随想、経済、経営、政治等々万の随想を書こうと思う。

2021セイジ・オザワ松本フェスティバル

2021年09月03日 | クラシック音楽・オペラ
   9月3日、松本文化会館のキッセイ文化ホールで無観客で行われた2021セイジ・オザワ松本フェスティバルのサイトウ・キネン・オーケストラの演奏会が、Youtubeで、放映された。
   プログラムは、シャルル・デユトワ指揮のBで、ラベル「組曲《マ・メール・ロワ》」▽ドビュッシー「《海》~3つの交響的スケッチ~」▽ドビュッシー「牧神の午後への前奏曲」▽ストラビンスキー「バレエ組曲《火の鳥》(1919年版)。
   小澤征爾と相談して、ボストン響で、小澤がよく振った曲を選んだのだという。

   19時からのオン・エアーであったので、丁度、管総理の退陣ニュースに気をとられて、「海」くらいから聴いたのだが、後半は、真面に楽しませて貰った。
   シャルル・デユトワは、ローザンヌ生まれで、青年期にエルネスト・アンセルメと交流を深めるかたわら、同地とジュネーヴの音楽院で指揮、ヴァイオリン、ヴィオラ、打楽器、作曲を学んだと言うから、今回のプログラムは、自家薬籠中の音楽で、このような粋で色彩豊かなフランス曲やバレー曲は、流石に上手くて素晴しい。
   ハイレゾと言っても、やはり、映像での視聴なので、臨場感に欠けるし、生のコンサートホールでの感慨は味わえないのだが、上演時間に合わせて席に着くという、一寸した、コンサートの雰囲気を、久しぶりに味わった気分で面白かった。
   フィラデルフィアかロンドンに居た時に、1~2度デュトワのコンサートに行った記憶があるのだが、奥方であったマルタ・アルゲリッチのピアノのコンサートの方が多かったように思う。

   シャルル・デユトワは、小澤征爾より1歳年下だが、もうすぐに85歳、
   ところが、矍鑠としていて、指揮台も背もたれもなく、すっくと立って、若手指揮者のように流麗な動きで、タクトなしで優雅に指揮し、SKOを歌わせていた。
   
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