熟年の文化徒然雑記帳

徒然なるままに、クラシックや歌舞伎・文楽鑑賞、海外生活と旅、読書、生活随想、経済、経営、政治等々万の随想を書こうと思う。

わが庭の歳時記~春の息吹を感じ始める

2010年12月29日 | わが庭の歳時記
   年末なので、何日かかけて庭の手入れを行った。
   主な仕事は、残っていた剪定と雑草や落ち葉の処理なのだが、一から始めてみると、かなり厄介な仕事である。
   私の場合には、枯葉や枯れ草など、出来るだけ自然に返す形で埋め戻しているのだが、その上にトマト栽培で使ったプランターの用土を重ねて撒いたりしているので、土の補給にはなっているようである。

   雑草を抜き、積もっていた落ち葉をかき集めると、その下の地面のあっちこっちから、種が萌芽した若い苗木や、球根から出た芽が顔を覗かせている。
   水仙やクロッカス、ムスカリ、それに、チューリップやヒヤシンスまでも芽をだしている。今年の分は、やっと植え終わったところなのだが、前から残っている球根や宿根草の芽吹きは早い。
   花木では、私が直播きした椿のほかに、小鳥たちが落とした種から、万両、アオキ、隠れ蓑、ヤツデなどの花木も小さな芽を出している。
   枇杷の木の下に、びっしりと立錐の余地もないほど、これらの花木の苗木がひしめいているのだが、小鳥たちも枇杷の実を食べるのに時間がかかったのかもしれない。こんなに密集すると、どう処理すれば良いのか迷ってしまう。

   牡丹の芽が、鮮やかに赤く色づき始めて、芍薬のピンク色の芽ものぞき始めた。
   黄色の牡丹ハイヌーンは二株とも、いつも生育が悪く、まだ、はっきりとした動きがない。

   鉢植えのイングリッシュ・ローズのファルスタッフが、2メートル以上もある立派な新枝を2本伸ばしたので、庭の垣根に這わせることにして庭に植え替えた。
   他のイングリッシュ・ローズとフレンチ・ローズは、背丈が半分程度の剪定で良いと言うことのようなので、剪定後、鉢植えのままにして、この春の成長と咲き具合を見てから、どうするか考えることにした。
   少し、早いとは思ったが、ついでに、庭植えのバラの剪定を行ったので、庭がすっきりとした。

   今年春に買って庭植えにしていたクリスマス・ローズが大分成長して、何本か花芽を伸ばし始めた。
   私の庭では新顔なのだが、木陰で龍のひげの傍で、大きな葉を広げている。
   
   椿は、西王母と加茂本阿弥が、咲いているが、急に寒くなったので、霜にやられて色が変わってしまって可哀そうである。
   侘助や寒椿の花弁は、それ程、被害はないのだが、厚手の大きな花弁は、ひ弱いのかも知れない。

   最近、庭仕事をしていて、焚火が出来ないのが残念である。
   剪定した葉や枝は、細かくすれば、燃えるごみで、収集処分してくれるので助かるが、やはり、昔のように、竹箒で枯葉を集めて焚火をするのも風情があって懐かしい。
   木枯らしが吹き荒れる寒い冬は、まだ、これからだが、私の庭の植物たちは、もう、春の準備をしている。
   先日、掘り起こした土の中で眠っていたセミの幼虫やカエルたちも、もとの土に埋め戻したのだが、暖かくなると顔を覗かせるのであろう。

   冬の厳しいヨーロッパでは、春の訪れを数えながら歳時記が書かれると言うことのようだが、幸い、関東の冬は、比較的晴天が多くて、陽の殆どささない暗いヨーロッパの冬とは違って、何となく明るくて楽しみがあるのが良い
コメント
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