アマゾンのメールマガジンで、2010年のショッピングのBest of 2010が送信されて来たので、興味を持ってチェックした。
年間なので、従来の書店などの発表しているベストセラー情報と多少毛色が違うのだが、書籍全体としてのベストセラーにも拘らず、ベストテンでは、小説は、村上春樹の「1Q84 BOOk 3」(第3位)だけで、ドラッカー関連が2冊、それも、「もしドラ」がトップで、ドラッカーの「マネジメント」が第4位、それに、米国大学の有名講義関連本が、NHKで放映もされたマイケル・サンデルの「これからの「正義」の話をしよう」が第5位、ティナ・シーリングの「20歳のときに知っておきたかったこと」が第6位と、かなり高度な本が躍り出ていて、その水準の高さに驚いている。
第2位は、宋美玄の「女医が教える本当に気持ちのいいセックス」で、わが若かりし頃のヴァンデヴェルデの「完全なる結婚」に匹敵するのであろうか、それに、第7位以降は、健康、ダイエット、美容関連本が並んでいるのだが、私には、さしずめ縁のない本ではあるけれど、売れる理由は良く分かる。
この中で、飛ばし読みだが、私が読んだのは、「もしドラ」一冊だけで、まあ、ドラッカーの「マネジメント」は、何度か以前に読んでいるので、読んだとしても、まだ、サンデルもシーリングも読んでいない。
サンデルは、まず、NHKで放映された講義を聞き始めたところで、その後に、サンデルが最も信頼を寄せると言う小林正弥教授の「サンデルの政治学」を読もうと思って、手元に置いている。サンデルの著書への挑戦は、その後である。
スタンフォードのティナ・シーリングの本は、イノベーションを勉強している私にとっては、既に読んでいて当然の本ではあるが、残念ながら、まだ、手元にさえない。
アマゾンのページを開くと、正に才色兼備とも言うべきチャーミングでダイナミックなシーリング教授の講義映像を見ることが出来るのだが、実にユニークで、冒頭から意表を突いた独創的な企業家精神を喚起する素晴らしい講義を披露していて魅了される。
驚くべきは、スタンフォードの医学部で、精神科学の博士号を取っており、工学部のアントレプレナー・センターのテクノロジー・ベンチャー・プログラムのエクゼクティブ・ディレクターで、理系の経営工学の立場から、企業家精神、ベンチャー、イノベーションを論じているので、経営学と言う枠に嵌らない視点での講義に非常に興味があるので、すぐにでも読まねばならないと思っている。
第11位は、クリス・アンダーソンの「FREE」、第12位は、ステイーブ・ジョブズの脅威のプレゼンで、これらも、非常にイノベィティブな人の著作であり、大いに啓発される。
このベストセラーの傾向を見ていて感じたのは、やはり、アマゾンの顧客は、ICT革命の洗礼を受けたネット世代の若くて知的水準の高い読者が多いので、このような、アメリカ発の時代の先端を行ったクリエイティブ、かつ、革新的な知的好奇心を満足させてくれるような本に引かれるのではないかと感じている。
逆に言えば、日本の大学に象徴されるのであろうが、とにかく、講義や学問環境などが面白くなくて、知的好奇心を亢進させてくれるようなクリエイティブ時代に相応しいシチュエーションにはないと言うことなど、日本社会の閉塞感と言うか、知的環境のデッドロック状態を反映しているのではないであろうか。
ドラッカー人気だが、やはり、日本には、ドラッカー・ファンが多いので、書店には、ドラッカー・コーナーがあって、ドラッカーの著作で溢れている。
私の書棚にも、ビジネス・スクール時代にアメリカで買った「MANAGEMENT TASKS.RESPONSIBILITIES.PRTACTICES」以降のドラッカーの本が沢山並んでいるのだが、最近、39冊の全著作をを展望してリック・ワイツマンが編集した「ドラッカーの講義(1943-1989)」が出たので、読み始めたのだが、半世紀以上を経た今でも、色褪せていないのだから、ドラッカーは、正に怪物である。
余談だが、こんなに偉大なドラッカーや、私の敬愛するガルブレイスを顕彰しないノーベル賞は、どこか、おかしいのではないかと思っている。
年間なので、従来の書店などの発表しているベストセラー情報と多少毛色が違うのだが、書籍全体としてのベストセラーにも拘らず、ベストテンでは、小説は、村上春樹の「1Q84 BOOk 3」(第3位)だけで、ドラッカー関連が2冊、それも、「もしドラ」がトップで、ドラッカーの「マネジメント」が第4位、それに、米国大学の有名講義関連本が、NHKで放映もされたマイケル・サンデルの「これからの「正義」の話をしよう」が第5位、ティナ・シーリングの「20歳のときに知っておきたかったこと」が第6位と、かなり高度な本が躍り出ていて、その水準の高さに驚いている。
第2位は、宋美玄の「女医が教える本当に気持ちのいいセックス」で、わが若かりし頃のヴァンデヴェルデの「完全なる結婚」に匹敵するのであろうか、それに、第7位以降は、健康、ダイエット、美容関連本が並んでいるのだが、私には、さしずめ縁のない本ではあるけれど、売れる理由は良く分かる。
この中で、飛ばし読みだが、私が読んだのは、「もしドラ」一冊だけで、まあ、ドラッカーの「マネジメント」は、何度か以前に読んでいるので、読んだとしても、まだ、サンデルもシーリングも読んでいない。
サンデルは、まず、NHKで放映された講義を聞き始めたところで、その後に、サンデルが最も信頼を寄せると言う小林正弥教授の「サンデルの政治学」を読もうと思って、手元に置いている。サンデルの著書への挑戦は、その後である。
スタンフォードのティナ・シーリングの本は、イノベーションを勉強している私にとっては、既に読んでいて当然の本ではあるが、残念ながら、まだ、手元にさえない。
アマゾンのページを開くと、正に才色兼備とも言うべきチャーミングでダイナミックなシーリング教授の講義映像を見ることが出来るのだが、実にユニークで、冒頭から意表を突いた独創的な企業家精神を喚起する素晴らしい講義を披露していて魅了される。
驚くべきは、スタンフォードの医学部で、精神科学の博士号を取っており、工学部のアントレプレナー・センターのテクノロジー・ベンチャー・プログラムのエクゼクティブ・ディレクターで、理系の経営工学の立場から、企業家精神、ベンチャー、イノベーションを論じているので、経営学と言う枠に嵌らない視点での講義に非常に興味があるので、すぐにでも読まねばならないと思っている。
第11位は、クリス・アンダーソンの「FREE」、第12位は、ステイーブ・ジョブズの脅威のプレゼンで、これらも、非常にイノベィティブな人の著作であり、大いに啓発される。
このベストセラーの傾向を見ていて感じたのは、やはり、アマゾンの顧客は、ICT革命の洗礼を受けたネット世代の若くて知的水準の高い読者が多いので、このような、アメリカ発の時代の先端を行ったクリエイティブ、かつ、革新的な知的好奇心を満足させてくれるような本に引かれるのではないかと感じている。
逆に言えば、日本の大学に象徴されるのであろうが、とにかく、講義や学問環境などが面白くなくて、知的好奇心を亢進させてくれるようなクリエイティブ時代に相応しいシチュエーションにはないと言うことなど、日本社会の閉塞感と言うか、知的環境のデッドロック状態を反映しているのではないであろうか。
ドラッカー人気だが、やはり、日本には、ドラッカー・ファンが多いので、書店には、ドラッカー・コーナーがあって、ドラッカーの著作で溢れている。
私の書棚にも、ビジネス・スクール時代にアメリカで買った「MANAGEMENT TASKS.RESPONSIBILITIES.PRTACTICES」以降のドラッカーの本が沢山並んでいるのだが、最近、39冊の全著作をを展望してリック・ワイツマンが編集した「ドラッカーの講義(1943-1989)」が出たので、読み始めたのだが、半世紀以上を経た今でも、色褪せていないのだから、ドラッカーは、正に怪物である。
余談だが、こんなに偉大なドラッカーや、私の敬愛するガルブレイスを顕彰しないノーベル賞は、どこか、おかしいのではないかと思っている。