いすゞ自動車が大型バスの重量を実際より軽くみせかけて不正に車検を取得していた事件にからみ、国内の他の3社でも同様の不正が行われていた可能性が極めて高いことが、国土交通省の調査で分かった。(2007年3月2日20時56分 読売新聞)
この件では、ノッケからオカシイと思っていたが、改めて「やっぱねぇ」である。多分、私と同じような感慨に捉われた方も多かったように思われる。。。
現代は「競争社会」である。販売現場は熾烈だ。一社の「ズル」を横目に、他社が、それを漫然と指を咥えて、眺めていたなどとは?およそ考えにくい。。。
この場合。不正を役所へ密告するという手も?在るには在るが、ディーラーの立場は弱いもの。ユーザーから要求されれば?不正とは知りつつも?つい媚びへつらってしまいがちになるのは已む得ない。身近な例としては?ディーラーオプションの「車載テレビ」などは、本来なら走行中は見れないのだが?実際は、買うとき頼めば見れるようにしてくれるものだ。多分、そういった経験をお持ちの方も多いことだろう。。。
つまり何が言いたいかとというと?購入を条件に、無理難題を突きつけて?ディーラーに迫るユーザーの存在が、一番問題ではなかろうか?という点である。如何だろう?。。。
世の中的には、似たような図式は意外と多いものである。例えば?「選挙違反」事件などもそうだ。一方で賄賂を要求する有権者がいて?悪いと知りつつも?それに答えてしまう候補者がいる。それが恒常化して来ると?今度は立候補者から進んで有権者へ金券を渡すようになってしまう。という事は?候補者に対する規制だけ強化しても?片手落ちという事になる。つまり要求する側も?それなりに厳しくしないと?この種の犯罪は永久に無くならないという事になる。。。
今回の事件でも、国は「違法処理」をした「ディーラー」への処分と共に、それを要求したユーザーサイドにも?相応の「罰金」を課さないと?如何にも片手落ちと言え、それなくば?この種の違反は、形を変えて永久に続くに違いない。。。
更に言えば?「談合」などにも見れるように?一社だけ毅然としていても、結局、浮き上がるだけで全体の解決には至らない。それを思えば?「いすゞ」の不正が見付かった時点で、本来なら国交省は、直ちに各メーカーを総点検するのが相当であった。。。
官僚の頭の中に、長い間に染み付いた「トカゲの尻尾切り」感覚と決別しない限り?この種の事件は、まだまだ続くと思われる。。。。
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