は~とnoエース

かくすれば、かくなるものと知りながら、已むに已まれぬ大和魂。(吉田松陰)

「穏やかな笑み」の下には「夜叉面」の存在が。

2005-03-26 14:57:31 | ニュースから考える
フジによるニッポン放送を交えたSBIとの提携。
SBIの北尾氏は「絶対ピンチのフジに力を貸す形で提携を表明」した。
これを受けて「SBIの仲介によるライブドアとフジの提携模索路線の継続」と捉える方もおられる。確かに表面上はそう映る。しかし「事はそれ程甘く無い」のではないか?人の心の奥底に潜む「野心の炎」を誰が知ろう?
SBIの北尾氏と本家の孫氏とは「以心伝心の仲」という。しかし私的には「以心伝心の仲」というより、二人の「猿芝居」と見た方がおよそ納得がいく。
今の場面で、いきなり「孫氏」が登場したらどうだろうか?フジも警戒するし、世間的にも「なるほどそういう事か」と、フジにもSBIにも「世論」は味方しない。
仮に司法の場に判断を委ねられても「裁判官の心証」を害してもプラスになる事は無い。私的には今回、北尾氏が「孫」氏登場の「露払い」を買って出たものと捉える。
「孫」氏はテレビ朝日との提携失敗後も『ネットとメディアとの提携』構想を捨てた訳ではない。むしろホリエモンの行動を尻目に、内心「心。穏やかざる思い」で見ていたに違いない。
どの様にしたら世論に受け入れやすい形で、自らも『一枚噛んで行けるか?』虎視眈々と見据えていたに違いない。
今回。フジが窮地と見るや『今が、もち掛け時?』と判断し、絶妙のタイミングでフジの懐深くもぐりこんだ。と見た方が自然だ。
恐らく北尾氏は孫氏との間で大枠の「下打ち合わせ」は済ましているものと考えられ。現在は、北尾氏も孫氏との「阿吽の呼吸」の内に進めているものと見られる。
何れにしても、SBIは二社の仲裁を装って「BBの一枚噛める”場”造り」を画策しているのが実態と考えられる。
従ってSBIは決して「ホワイトナイト」にあらず。ライブドアに取って、単に強力な「ライバル」が出現したに過ぎない。むしろ「トロイの木馬」と捉えた方が賢明だろう。

さて。ホリエモンだが、これまで本当に「饒舌」過ぎた。
良く言えば「饒舌も自信の裏返し」と取るべきなのかも知れないが、ホリエモンファンの一人としては、「情報」が勝敗の行方を左右する「重要なファクター」と早くから認識して欲しかった。
本来は「M&A遂行」の為に「沈黙を守り深く潜行した作戦行動を取るべき」だった。
ホリエモンも孫氏も北尾氏も、それぞれ「しゃべり方」や「人当たり」の柔らかさ。硬さの違いは有っても「金」に対する執着や思いは、基本的に「みな同じ」である。「功なり名を遂げた」方たちは多かれ少なかれそう云う「資質」を持っておられる。
孫氏の、あの「穏やかな笑み」の下には「夜叉面」が潜んでいる?事も忘れてはいけない。
その意味でホリエモンは長所である『正直過ぎ』なところが裏目に出てしまっている。もっと「したたかさ」が欲しい。良くやっているんだが、実に「気の毒なキャラクター」の持ち主でもある。





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