は~とnoエース

かくすれば、かくなるものと知りながら、已むに已まれぬ大和魂。(吉田松陰)

領土問題は生存権とも直結する。。

2010-10-19 11:52:37 | ニュースから考える
18日午後5時40分頃、福島県西会津町野沢の民家の柿の木に、クマが3頭いるのを町職員が見つけ、県警喜多方署に通報した。
クマは高さ約10メートルの木の上部に登ったままで、同署と消防は投光器を当てながらクマを監視。夜が明けるのを待って、猟友会などに対応を依頼するという。
同署によると、クマは母親と子グマ2頭とみられる。「クマが町中を歩いている」と町民からの通報を受け、町職員が見回っている際に木に登っているのを見つけた。
現場は、同町中心部で、JR磐越西線野沢駅近く。 (2010年10月19日00時24分 読売新聞)


記事を見ていたら、イソップの童話・・「田舎のネズミと町ネズミ」・・を思い出しました。。

おそらくこの本は、子供の頃に誰もが一度は手にし、読んだことのある童話と思います。。

物語は、粗食ながらも田舎でのんびりと暮すネズミが、知り合いの町ネズミを田舎へ招待し、接待するところから始まります。。

そこで田舎のネズミは、町ネズミから町の暮らしの豊かさを知らされます。。

やがて田舎のネズミが、町ネズミに誘われてついて行くと、そこには今まで見たこともない別世界が広がっていました。そして今まで食べたこともない美味しい御馳走の数々がありました。。

田舎ネズミは、これまで知らないで来たことを後悔しますが、町には田舎では考えもしなかったような恐ろしい現実も隣り合わせにあると気付きます。。

確かに・・町には御馳走が沢山あるかもしれないが、それを食べるためには命がけにならなければならない。それに比べ、少々食べ物はマズくても危険の少ない田舎の暮らし・・・・

現代的な考え方に立てば・・セーフティを取るか?・・ハイリターンを取るか?・・という二択。。

貴方ならどっち?・・的な、究極の問いかけですね。。

太く短く生きるか?、細く長く生きるか?・・・身につまされるモノを感じますが、物語の展開では、やがて田舎ネズミは悟ります。自身にとって、なにが幸せなのかと?・・・

結局、田舎ネズミの選んだ道は、貧しい暮らしであっても、危険の少ない穏やかな生活・・つまり田舎の暮らしだった。・・・とまぁこれが、その童話の大筋である。。

そこで考えてしまうのが?・・もしも訪れた町に危険がなかったとしたら?・・田舎ネズミは、どうしただろう?・・・ということ。。

あくまでも、if・・でしかないのだが、はたして田舎ネズミは、再び田舎へ戻るという選択をしただろうか?・・・という点。興味が湧く・・・

そのことは取りも直さず、すっかり都会に定住してしまったカラスらにも当てはまり・・・なぜ都会に定住するようになったのか?・・という答えにも繋がって来る。。

都会に危険が少なければ・・・ネズミだって、カラスだって・・・或いは、鹿や、猿も・・・勿論、人間も・・都会に住みたいに決まってる。快適だから・・・

そこに異論を抱く人は少ないと思います。。

そしてその流れは、ついには森の王者「クマ」までもが・・古巣を捨てて生き方を変えようとしているのでは?・・という怖れを感じます。。

それで皆が安全に暮らせるなら・・それもまたアリなのかもしれませんが、・・それぞれが持つ本来の生態系を壊せば、それを追うように新たなる生物が追随して来ます。。

やがては、マムシや、山蛭などの類も、次々と町に降りて来る流れとなりましょうし、事実、今、山蛭が里や町に大発生して問題になっています。山蛭大発生の原因を作っているのが・・シカでした。。

自然の生態系を崩すとあらゆるところに異変が出て来ます。そして天敵の存在が必要です。野生動物から見れば人間も天敵の一つであり、その天敵が天敵の役目を果たさなくなると、生態系そのものが崩れることとなります。

そんな中で、それぞれ動物の命を天秤に掛けたとすれば、断然、人の命がトップに立っていなくては困ります。私が思うに、今の日本は、ここが抜け落ちていると考えます。人の命が小馬鹿にされている印象があり悲しく感じます。。

生かされている・・自然への恵みを感謝する一方・・優しさが高じれば?・・害悪にもなる。何ごとも・・「過ぎたるは及ばざるが如し」・・ということでしょうかね。そのことを忘れてはいけないと思います。。

この格言は何でも当てはまりますね。。

身近なところでは、子育ても然りです・・可愛さのあまり、甘やかし過ぎて育てると・・天にツバする如く、やがては己自身に降りかかって来ます。。

後になって、そこに気付き、大人になってから、どれほど窘めて、変えようとしても、もはや体力、知力を蓄えた子供たちは、もう親の言うことなど聞きません。屁理屈を並べ暴走する一方です。。

国の外交にしても然りです。本来は相手の力が、まだ弱いうちに毅然とした姿勢を示すべきなのですが、それを等閑にしていると、やがて力を付けるにつれ、図に乗って、調子をかまして来るようになります。。

会社内における部下との接し方もそうです。「鉄は熱いうちに打て!」じゃないですが、怒鳴ったり、諭したり、そうしながら育てていくんです。今はそれをしないから人間関係が可笑しくなっているのです。。

本題の「クマ問題」も正に同じです。テリトリーに住むクマの保護は当然としながらも、人里に下りて来るクマまで保護する必要はありません。。

住民が生命の危険にさらされ、農作物にも被害を被っている以上、国は行政は、毅然とした姿勢に立ち射殺してもらいたいと思います。捕獲などもってのほかです。。

さむなくば、国やそれを後押しするマスコミ、そして「罪作り」な動物愛護団体に対し、損害賠償請求を起こすべきです。。

頭数が減るのを問題視する人もいますが、頭数が減れば山のドングリで十分生きられます。。

行政の意識改革が急がれます。。。\_(-_- 彡