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ユニクロの対抗馬となるか?イッツインターナショナル

2010-02-18 20:44:10 | ビジネス
日経新聞他、新聞各紙のWEBサイトに「ユニクロ 台北に進出」と言う内容の記事が掲載されている。
ユニクロは、先日ロシアへの進出を発表したばかりだ。
昨年オープンしたパリ店も人気で、連日「千客万来」だという。
パリでのお店の人気の理由は、「日本型接客」だと言う話を聞いた。

確かに、ユニクロは「生活者が何を欲しいのか?」という視点での商品づくりでは、抜きん出ている部分があると思う。
それは、昨日発表した「UJ」と言うジーンズなどを見ると良くわかる。

ユニクロだけではなく「H&M」や「フォーエバー21」と言った、若い世代に人気の「ファストファッションブランド」などは、SPAと言うシステムで低価格を実現している事は、既にご存知だろう。
いち早く、トレンドとなる商品を一貫生産で作り、手頃な価格で売ると言う方法だ。
このSPAが注目されるのは、これまで「川上から川下」というモノづくりの流れを、「川下から川上へ」と移動させたコトだ。
いわば「売りの現場が、製造の現場へモノを言う」モノづくりだ。
それを一貫生産・販売するコトで「タイムリーな商品を、手頃な価格で提供するコトが出来る」ようになる。

ところが、その流れとは違ったSPAが登場し始めているようだ。
昨夜見ていた東京テレビ系の「ワールドビジネスサテライト」で紹介されていた「イッツ・インターナショナル」だ。
この「イッツ・インターナショナル」は、アパレルメーカーや繊維企業6社の共同体だ。
その共同体が集まることで、「川上から川下へ」流れる間に求めていたそれぞれの利益を、一つの利益として求める事で、価格を下げる事が出来る。
国内の繊維企業が加わることで、オリジナル素材など特化できる要素が増える。
もちろん、価格はユニクロなどに比べると相応な価格となるが、その分「ベーシックで上質な国内産素材にこだわった、大人のファッション」という提案をするようだ。

目指すところは、「ファストファッションとこれまでの百貨店商品の中間」というトコロのように思う。
ファストファッションの客層の中心は若年層が中心だが、こちらはファッションを十分楽しんできた大人だ。
大人には「安物買いの銭失い」のような、買い物は似合わない・・・そんな時代が来るのかも知れない。


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