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「イスラム国」の人質事件に思う

2015-01-21 20:56:37 | 徒然

「イスラム国」が、日本人の人質の命との引き換えに2億ドルという身代金を要求してきた。
一部新聞などには「支離滅裂な解釈」という記事もあるようだが、もともとこの組織に「解釈」というモノがあるのだろうか?
自分たちの都合の良い勝手な解釈はあるかもしれないが、客観性のある解釈などできない組織なのでは?
ただ、安倍さんが中東で支援を打ち出したその日に、このような行動を起こすというのは、老獪という気がする。

「イスラム国」という過激派組織が目指すものは、いったい何なんだろう?
一部では、かつてのイスラムが支配した地域すべてを「イスラム国」にする、という野望があるということらしいが、「国を造る」というのであれば、もっと平和的な方法もあるのではないだろうか?
あのような暴力と制圧、傍若無人な行動は同じイスラム教徒からも総スカンされるような行動をあえてとる、というのが、とても稚拙な気がするのだ。
言い方を変えると、近代兵器を持った駄々っ子が「これが欲しい!」と武力で掻っ攫ってご満悦、という感じに見えるのだ。

もう一つは、国際社会から注目されることで、自分たちが強いと認められている、と勘違いをしているのでは?という部分もあるのでは。
逆にいうなら、残虐な行為をすればするほど国際社会から、一目置かれる存在に自分たちがなっている、と思い込んでいるようにも思えるのだ。
本当は、国際社会のならず者と観られているだけなのだが、彼らにとってそれが「国際社会から認められた」という理解になっているのではないだろうか。

彼らのような組織にダメージを与える方法の一つは、資金源を断ち国際社会全体が「無視をする」ということだと思う。
そして、いかに彼らの行いが時代遅れのかっこ悪いことなのか、ということを伝えることだと思う。
武器VS武器の戦いであれば、当事者よりも関係のない人たちの命の危険がある。
国際的ハッカー集団「アノニマス」が、宣戦布告?したようなサイバー上の攻撃や、彼らが制圧した油田から産出される原油や天然ガスを購入しないなど、様々な方法で彼ら自身の経済的な活動を停止させるような方法を考える必要があるように思う。
もちろん、強奪によって彼らは資金を調達していることや彼らに同調した人たちからの援助もあるとは思うのだが、このような暴力的な行為は、かっこ悪いことで宗教という名を借りたわがままである、ということを積極的に言っていくことが大切だと思う。

「認められたいのであれば、まず相手を認める」、多様性を認め・理解しあうところから「社会」が生まれ、成長していくという、人の基本的な欲求を理解できないという組織に、未来はないと思う。



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