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やっと…5類になるのかな?‐新型コロナ‐

2022-12-27 20:24:54 | 徒然

毎日新聞のスクープとして、「新型コロナの感染症分類を来春にも変更する」という内容の記事が出ている。
毎日新聞:新型コロナ 来春にも「5類」移行を検討 政府、年明け最終判断へ 

現在の「2類相当」から、季節性インフルエンザとほぼ同じ「5類」へと引き下げることを、政府は検討している様だ。
この検討に至る背景には、先日厚労省が発表した「新型インフルエンザ、季節性インフルエンザ、新型インフルエンザA(H1N1)pdm2009」との対比が検討の基本となっているのだろう。
厚労省HP:新型コロナの重症化率・致死率とその解釈に関する留意点について (PDFファイル) 

拙ブログで、厚労省の新型コロナの重症化・致死率のデータを紹介するのは、初めてではないのでご存じの方も多いと思う。
このPDFファイルの3ページ以降の表を見る限りでは、現在の「新型コロナ」と季節性インフルエンザや新型インフルエンザ(H1N1)との大きな差は「重要化率及び致死率」に関してはさほどない、ということが分かる。
むしろ、「新型コロナ」だけを特別扱いにし続ける事で、「季節性インフルエンザ」等への対応が、十分にできずに新たな医療ひっ迫状態を引き起こしかねない、という状況にあるのでは?という、気がしている。

確かに「新型コロナ」を受診できる病院は限られており、「季節性インフルエンザ」に関しては市井の診療所でも十分対応をしてもらえる、という状況であることには変わりない。
ただ、「風邪症状が出た」という理由だけでは「新型コロナ」なのか?「季節性インフルエンザ」なのか?「普通の風邪」なのか?区別ができない。
そのため、発熱状態になれば、とりあえず「発熱外来」等に、連絡をすることになる。
「発熱外来」に人が殺到することで、「本当に新型コロナの治療が必要な人・そうでない人」の両方を特定の医療機関が診なくてはならなくなる、というのが今の状況だろう。

言い換えれば、「2類相当」である限り、十分な医療を受けられない人たちが続出してしまう、ということになるのでは?
また、「多少風邪っぽい発熱があっても、新型コロナと診断されると周囲に迷惑をかけてしまう」と考え病院は当然、自宅近くの診療所などへの受信をためらってしまい、より悪化した状態で診察をしてもらう、というような方も数多くいらっしゃるのでは?と、想像している。
「悪化した状態で診察をしてもらう」のであれば、感染症の「2類相当」にした意味がない。
「新型コロナ」か「季節性インフルエンザ」なのか?という前に、周囲に感染者を出してしまっている可能性があるからだ。
それでは「感染症対策」としては、本末転倒になってしまう。
そのような状況を打開するためには、やはり「2類相当」から「5類相当」へ区分変更するのが、一番効果的であると、考えたのではないだろうか?

「新型コロナ」の感染拡大による「新し生活様式」を半ば強要されるようになって3年余り。
長い3年だった気がする。
特に幼稚園~大学生にとっては、自分たちの学生生活の半分以上を「新型コロナ」の中で、行動制限という生活をし続けてきたはずだ。
この失われた時間は戻ってはこないが、残された時間を取り戻すような「学校生活」を送って欲しいものだ。
まさか!中国の「ゼロコロナ」から、一気に対応を変えると発表したので日本も追従、という訳ではないですよね?!



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