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「自民党をぶっ壊す」のは、岸田さんかもしれない

2024-05-31 22:00:50 | 徒然

今から20年ほど前だろうか?当時の自民党総理であった小泉純一郎氏が、「郵政選挙」という名の総選挙に打って出た時、「自民党をぶっ壊す!」と、演説をしていた。
その時の状況は、「郵政民営化」を焦点とし、自民党内を二分するような状況だった。
当時の小泉さんの狙いは一つ。
「郵政民営化」に賛成するのか?しないのか?ということを、自民党員の賛否を問うということだった。
同じ自民党の立候補者であっても、「郵政民営化反対」の候補者に対して、「落下傘候補」と呼ばれる、若く「地盤・看板」を持たない立候補者を各方面から募り、選挙に打って出たのだ。

結果は、ご存じの通り「郵政民営化」は一気に進み、小泉さんの思惑通り進んだ。
とはいえ、「落下傘候補」として立候補し、国会議員となった人の中には、当選したことでその役目を終えたと言わんばかりに、次の総選挙では出馬をしなかった人もいた。
もちろん、この選挙を切っ掛けに国会議員として残っている方も、いらっしゃる。
現在では、旧態然とした自民党議員になってしまったな~という印象の方も少なからずいらっしゃる。

それでも自民党という政党が生き残ってきたのは、自民党内に野党のような考えを持つ議員等もいることで、自民党内の政権交代を行ってきたからだろう。
そんな自民党が、今総理である岸田さんによって「ぶっ壊されそう」になっている。
朝日新聞: 「これまでの積み上げ、全部ぶっ壊した」首相決着に不満渦巻く自民 

確かに、今の自民党の状況は危機的状況だと言えるだろう。
岸田首相に対する支持率はもちろん、内閣に対する支持率も下がり続けている。
一般的に言われる「危険水域」である30%割れとなって、1年以上経つような印象すらある。
その不支持の高さの状況の中、次から次へと自民党議員自身の甘さによる、問題が次々に起きている。
中でも、今回の「裏金問題」は、有権者から到底理解できるものではなく、自民党から出された「改定案」そのものも、有権者からすれば話にならないほど、甘い内容だった。
「自分に甘く、一般世間に厳しく」という、政治家の姿勢は政治不信をより一層招いているにもかかわらず、岸田首相は理解しているのか?と、疑問に感じている有権者が、SNS等を通して声を上げ始めた結果、自民党の内部崩壊を感じさせるようになってきている。

一つは岸田首相のリーダーシップの問題があるだろう。
もう一つは、岸田首相本人が「無自覚」なのでは?と、考えている。
政党、政治家として「無自覚」であることは、「無責任」ととらえられても仕方のない部分がある。
「無自覚・無責任」の首相が率いる政党ならば、その政党を構成する議員たちはバラバラな方向を向くようになってしまう。
上述したように、自民党そのものが「内部に野党がいる」ような、多面的な政党だった。
その多面的政党をまとめることもできず、無自覚・無責任なリーダーであれば、内部崩壊するのは時間の問題と言っても、過言ではないと思う。

そう考えると、「自民党をぶっ壊した政治家」は、岸田さんなのでは?という、気もしてくるのだ。




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