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「火中の栗を拾う」覚悟がある人材はいるのか?

2021-02-14 21:19:08 | 徒然

2020東京オリンピックの会長であった、森氏が辞任をした。
辞任をする際に、後継者としてJリーグやBリーグなどのチェアマンを歴任し、自身もオリンピックの出場経験のある、川渕氏を指名し、川渕氏自身も内諾したと報道があった。
しかし、この川渕氏の会長就任にIOCや政府からの難色があり、川渕氏はあっさりと内諾を断る、というドタバタが続いている。

この間に話題になったのは、川渕氏自身が84歳と森氏よりも年上である、ということだった。
「手腕は確かだが、年齢が高すぎる」という、批判だ。
他にも「女性を起用すべき」とか「若い人を選ぶべき」という、声が様々なところで言われるようになる。
確かに、オリンピックの組織委員などをはじめ「女性理事」等の人数の少なさに、IOCが苦言を呈するのは分からないでもない。
実際、日本の社会は「男性優位」の社会である、ということには違い無いからだ。

その一方で、「女性を起用すれば良い、という問題ではない」という指摘もある。
それもまた、正論だと思う。
性差ではなく、個人としての資質を問い、その結果として選ばれなくてはならない、というのは当然だろう。
そう考えると、日本のジェンダーギャップの状況を考えれば、有力な女性候補が中々見つからない、と言われればそうかもしれない。
何故なら、日本の場合「大きな組織の決定権者」になっている女性そのものが、ほとんどいないからだ。

そのような現状を踏まえた上で、改めて「会長職」を誰にするのか?ということを考えた時、オリンピック開催まで約5カ月程度の時間では、経験のない女性や若手の起用は、逆にリスクがあり過ぎるのでは?と、考えている。
「新型コロナ」の感染者数が、減少に転じ始めているという報道もあるようだが、それは東京を含む感染者が多く発生している地域での「自粛要請」の効果によるもの、ということが考えられる。
とはいうものの、「医療体制」が好転しているのか?と言えば、疑問符が付くという状態が続いている。
まして、昨夜遅く福島県沖で震度6強を記録する地震があったばかりだ。
「東日本大震災からの復興オリンピック」と位置づけ、誘致の際には安倍さんは「(福島第一原発事故の処理は)コントロール下にある」と胸を張っていったが、現実は「コントロール下」ではなかった。
そこに、新たな地震が発生した(「東日本大震災」の余震である、という指摘もある)のだ。

このような日本の状況の中、海外からオリンピックに出場するトップアスリートたちが、来るのだろうか?という疑問も出てくるのではないだろうか?
場合によっては「2020東京オリンピック中止」という、選択も迫られる可能性もあるはずだ。
様々な困難な状況が続く中で、「火中の栗を拾う」覚悟がある人が、森氏の後任になる必要がある、ということでもある。
今のJOCの理事や事務局の偉い方の中に、果たして「火中の栗を拾う」覚悟がある人材がいるのだろうか?




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