中日新聞のWEBサイトを見ていたら、「大丈夫かな?」という記事があった。
中日新聞:【独自】栄に20階ビル構想 ノリタケ・第一生命・鹿島、一体化
栄という名古屋一の繁華街でありオフィス街でもあるので、これまでならオフィスビルとして入居する企業はあったと思う。
何より、今このビル構想のある区域は、いくつかの企業が再開発の予定をしている。
この建設予定となっているビルの近くにあった中日ビルは、2024年の開業に向け建て替え工事が始まっている(はずだ)。
近くにある三越も2027年には建て替えオープンという予定になっている。
他にも業績不振で閉店した、老舗百貨店であった丸栄の跡地にも、新しいビル建設の予定になっている。
今の栄という繁華街そのものが、新しく生まれ変わる為の建設ラッシュになっている、という状況なのだ。
その一環として、新しいビルが造られるというのは問題は無いと思うし、地域の活性化という意味では必要なことだと思う。
思うのだが、「今なぜオフィスビル?」という気がするのだ。
今回の「新型コロナウイルス」の感染拡大によって、多くのオフィスワーカーたちはテレワーク・リモートワークという「新しい働き方」を強いられることになった。
自分の意思でテレワーク・リモートワークを選んだわけではないが、「今後もテレワーク・リモートワークを継続」と考えている企業もあるはずだ。
ITmediaビジネスオンライン:コロナ後もテレワーク、「オフィス消滅」企業続々
企業にとって、支社(あるいは支店)という場所の多くは賃貸だと思う。
とすれば、毎月の賃貸料などが発生しているはずだ。
オフィスがあることで機能する職種で、尚且つ分かりやすいカタチで収益を上げるのであれば、オフィスを借りることも経営的にはメリットがあるだろう。
しかし、今回の「新型コロナウイルス」によって、テレワークやリモートワークで十分仕事の成果を感じられた部署などに関しては、オフィスそのものが必要だろうか?という、ことになる。
まして名古屋の栄という場所であれば、賃貸料もバカにならないはずだ。
場合によっては「支社・支店そのものが必要だろうか?」ということも、検討されるようになるかもしれない。
20階建てのビル構想は、「新型コロナ前」のものだったのだと思う。
とすれば、建設ありきではない見直し・検討が必要になるのではないだろうか?
「新型コロナ」は、テレワーク・リモートワークという働き方を推し進めただけではなく、このようなオフィスビルの利用というところにまで、影響を及ぼしている、と考える必要があると思う。