日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

ビジネスと人の気持ち

2006-03-03 23:40:10 | ビジネス
一昨日のエントリー「お家騒動-一澤帆布かばん-」に、トラックバックを下さった「Lawとバット」さん、マーケティング関係のブログとしては有名な「大西宏」さんありがとうございました。

これまで「ブランド」をテーマに、イロイロなことを拙ブログで書いてきた。
その中で、一番強く書いてきた事が「ブランドは、社会との信頼をカタチにしたもの」と言うこと。
今回の一澤帆布かばんの件も、「Lawとバット」の管理人さんが指摘しているとおり、法律上は勝っても、市場がNOと言ってしまえば、企業は成り立たなくなる。
そこにあるのは、様々な商品やサービスを提供してきた企業への信頼の有無なのだ。

「企業への信頼」と言うと、何か難しいことのように思える。
でも、本当は「人の気持ちを大切にする」という、至ってシンプルで基本的なことなのだ。
それでビジネスが成り立つのか?といわれそうだが、ビジネスとは決して「冷酷非情」なモノだとは思っていない。
もし、そのようなビジネスが成り立っているとすれば、それは「自己益」しか考えない、悪徳商法だろう。

ビジネスの世界には、「プレゼンテーション」と言う「事業企画」や「販売企画」等を社内や相手先企業に提案する場面がある。
その時、何を一番大切にしますか?
相手の儲けでしょうか?
では、その儲けを生み出しているのは誰?
最終的に、それらの「モノ・コト」を受け取る生活者一人ひとりではないでしょうか?
その人たちのことを大切に思わないと、儲けも何もできないと思うのですが・・・。

最近、どうも「人を思う気持ち」が、企業だけではなく行政を含めた社会全体に、なくなりつつあるような気がしている。

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