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もう少し、緩めに応援しませんか?メディアの皆さん。FIFA W杯ロシア大会

2018-06-12 18:05:45 | スポーツ

今週に入り、RADWIMPSの「HINOMARU」という楽曲が、話題になっている。
話題というか、この楽曲を随分不快と思っている方々が多い、という。
そのため、楽曲を作ったRADWIMPSの野田洋次郎さんが、コメントを出した。
exciteMuisc:RAD野田「HINOMARU」歌詞について謝罪「軍歌だという意図は1ミリもない」

この楽曲はフジテレビ系のFIFA W杯ロシア大会の番組応援ソングとして、使われる予定のようだ。
前回のブラジル大会の時も、NHKのW杯の番組応援ソング・椎名林檎さんの「NIPPON」も、お隣の国々から不快感を表明するようなことがあったように思う。

日本が初めてFIFA W杯に出場したのは20年前のフランス大会だった。
初出場ということもあり、異様なほどの盛り上がりを見せたように思う。
次の大会は、日韓合同での開催となったが、この時は「日本」だけではなく、サッカーというスポーツそのものに対しての盛り上がりだったように思う。
世界中の一番上手い選手が、一同に会して試合をするのだ、サッカーファンでなくても盛り上がったのは、当然かもしれない。
予選を突破した直後の渋谷の交差点は、人があふれかえり「ニッポン」コールが遅くまで響き渡っていた。
その後も、サッカー日本代表男子はW杯に出場し続けることができるようになってきたこともあってか?初出場のフランス大会や日韓大会ほどの熱狂さは、やや薄らいでいるのでは?という気がしている。

それに反するように、試合を放送するテレビ局は随分力が入るようになってきたように感じるのだ。
その象徴が、応援ソングのような気がしている。
椎名林檎さんの「NIPPON」や今回のRADWIMPSの「HINOMARU」が、悪いわけではない。
各テレビ局がオーダーするときに、そのような趣旨で作ってください、とお願いをしていると思うからだ。
その結果、なんとなく必要以上に力が入った歌詞が、出来上がってしまっているのでは?という、気がしているのだ。

テレビ局が、力を入れるのには、放送権料などの大幅な高騰があり(おそらく、日本の場合はNHKと民放各社連合体としての放送契約をしているはずだ。しかも複数大会契約でFIFA側の言い値に近い契約金を支払っているはずだ)、そのためには時差などとは関係なく視聴率を上げる必要があるのかもしれない。
その力の入り具合が、このような力の入り過ぎた応援ソングのオーダーになってしまっているのでは?という気さえしている。

今回のロシア大会は、直前で監督交代があり、その後の試合でも良い成績が残せていない。
そのため、世間的にはあまり盛り上がっていないのでは?という気さえしている。
応援ソングというのであれば、日本代表だけではなく世界のトップクラスの選手のプレーが見られる、というワクワク感やドキドキ感を歌詞に反映してもらったほうが良かったのでは?
何より、サッカーの楽しさや嬉しさのようなものが詰まった歌詞のほうが、W杯の応援ソングにふさわしいのでは?という気がしている。



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