日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

複数の技術を持ち寄って、新しい市場を創っていく

2023-10-02 11:20:27 | ビジネス

昨日エントリをした、ドイツのビーチチェア「シュトラントコルプ」。
残念ながら、今朝のPC起動時の画面はドイツの浜辺ではなくなってしまった。
新しい写真画面もまた、「世界にはこのような風景があるのだな~」と、思いながら眺めている。

昨日のエントリで、提案したのは「日本型シュトラントコルプ」だった。
携帯性があり、薄型の太陽光発電パネル(「ペロブスカイト電池」)を屋根に載せられるものであれば、市場があるのでは?という内容だった。
その時、「小型蓄電池」があればより汎用性に富むのでは?ということも、書いている。
その「小型蓄電池」となるような物が、既に地方の企業が開発し、実用化を目指しているらしい。
それが「全樹脂蓄電池」と呼ばれる物だ。
APB株式会社:全樹脂蓄電池 
わかりやすい動画として
Bizスクエア:低コストで発火リスクなしスタートアップが挑む全樹脂電池の量産化

この蓄電池の技術は、トヨタ等も注目している技術ようだ。
ビジネス+IT:全樹脂電池とは何かをわかりやすく解説、トヨタも期待の”日本発”次世代電池の全貌 

トヨタがこの技術に注目しているのは、EV車の開発の中で「蓄電池」の占める割合が大きいからだろう。
しかも現在のリチウム電池は、発火しやすいというデメリットがある。
クルマにおいて発火しやすい、というのは最重要課題の一つだろう。
ガソリン車ならともかく、EV車なら問題ないと思われるかもしれないが、発火のリスクはどのようなモノにでもある。
例えば、最近海外で頻繁に起きている山火事のうち、自然発火によるものが少なくないという指摘があるほどだ。
だからこそ、これまでとは違う発火リスクの少ない素材や構造が、求められるようになっている、ということになるのだろう。

問題となるのは、この「樹脂」の材料が石油由来であるということになるのかもしれない。
とすれば、プラスチック製品の積極的リサイクルで、ある程度賄うという方法で対応できるのでは?
リサイクルによる、樹脂の精製度が落ちないようにする技術の高さが、今以上に求められるかもしれない。
そのような技術は、「全樹脂蓄電池」に限らず、様々なリサイクルプラスチック製品に求められるコトだと思う。

そう考えると、小さな企業が持っている技術を集め、協業するコトで、新たな市場やこれまであった市場を大きく変えるチャンスが出てくる、という可能性は高い。
上述した薄い太陽光発電(=「ペロブスカイト太陽光電池」)と「樹脂蓄電池」を組み合わせることで、「太陽光発電」の需要と市場は大きくなるはずだ。

これまで日本の企業は「自己完結型」というか、「親会社⇒1次下請け会社⇒2次下請け会社」のような「ピラミッド型モノづくり」をしてきた。
結果として、「下請け企業叩き」と言われるような、企業間での「パワハラ」のような状況も生み出してしまっている。
それを、アメーバーのような自由度があり、対等な協業関係となれば、新しい市場を創ったり、市場を広げる可能性があるだけではなく、親会社からの「価格のパワハラ」等も起きなくなるのではないだろうか?

それを後押しするような、企業支援を国は積極的に行って欲しい。
それが、日本経済を伸ばしていく方法の一つだと、考えるからだ。



 



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