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女性マーケターから見た日々の出来事

「新型コロナ」の影響なのか?街の風景が変わった

2023-04-02 22:21:05 | マーケティング

昨日、久しく行かなかった名古屋の繁華街へ出かけた。
以前出かけたのは、「新型コロナ」の感染拡大による行動規制が始まった頃ぐらいだったと思う。
ということは3年ぶりくらいだろうか?
その間、帰省の為に名古屋駅には何度も行っていたのだが、名古屋一の繁華街栄近辺には出かける事が無かった。
やはり行動規制があると、気軽に出かけられないのだな~ということを実感すると同時に、栄という街の活気が無くなっているような気がしたのだ。

クラシックで重厚感があった銀行は無くなり、近代的なビルへの建て替え工事中だったり、老舗と呼ばれるようなお店が無くなっていたりした。
その中でも顕著だったのが、栄地下街だった。
栄地下街そのものは建て替えがあるわけではない。
ただ閉ざされたシャッターには「店舗改装中」となっているところが、いくつもあるのだ。
「店舗改装」という名目でシャッターが閉まっていると、当然地下街にある店舗数は減る。
減った分だけ、人通りも減ってしまう、という状況だったのだ。

また、以前の店舗とは違う業種の店舗が入っている為、地下街そのものに興味が減っているのでは?という、ことも気になった。
というのも、以前の地下街にあった業種は、様々だった。
靴屋さんもあれば、書店、鞄の専門店、10代向けのファッションのお店もあれば、50代向けのファッションのお店があり、実に様々な業種が「地下街」という限られた場所で様々な商品やサービスを提供していたのだ。

そして「地下街」に限らず、様々な業種のお店が集まる商店街などの活気は、「雑」から始まるのでは?という気がした。
「雑」というと、安っぽいような印象を持たれるかもしれないが、「雑踏」のように様々な人達が集まる場所のように、一つの型に収まらない自由さのようなものがある。
その「型にはまらない自由さ」があるからこそ、人は集まるのではないだろうか?
本来、「買い物」は楽しいモノだと思う。
何故なら、買い物には予想できないようなモノ・コト・情報と出会えるからだ。
「目的をもって買い物をする」ことが悪いわけではない。
ただせっかく様々なモノ・コト・情報に溢れている場所なのだから、そこで体験するモノ・コト・情報を楽しむことも「買い物の楽しさ」なのではないだろうか?

「コロナ禍」になり、長い間自主的な部分も含め「行動規制」が強いられてきた。
結果として、それは「人々が集まり、モノ・コト・情報を交換する場」としての街を、衰退させてしまったのでは?ということなのだ。
「コロナ禍」における、ネット通販の便利さは実感としてある。
ネット上に溢れる様々な情報は、安価で即時性もある便利なツールだ。
それでも、その場に行かなくては経験できないコトも数多くある。
それらを提供する機会と場を失いつつあるからこそ、改めて「街」について、考える必要があるのでは?と、感じた1日だった。