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今年の花見は「エア花見」がトレンド?

2019-03-21 12:25:44 | トレンド

昨日所用の帰り、名古屋城近辺から繁華街の栄まで歩いた。
かつて「お堀の電車」と呼ばれた電車の路線跡地の桜の蕾は、まだまだ固かった。
それが栄近くの枝垂れ桜は、わずかに開花しており、春の近づきを感じさせてくれた。
そして今日、東京では平年よりも早く桜の開花宣言があったようだ。
開花宣言とともに、「花見」も気になるようになるのは、私だけではないと思う。
その「花見」だが、今年はやや違うようだ。

今や国民病となった(?)「花粉症」に悩む人たちのために、「エア花見」が話題になっているという。
「エア花見」と言っても、2パターンがあるらしい。
大きな窓などから(夜)桜を楽しむ「エア花見」と、飲食店内に桜の木を設置する「エア花見」だ。
室内から夜桜を楽しむ「エア花見」というのは、なんとなくわかる。
花寒でも、雨降りでも室内で快適に「花見」が楽しめる。
ただ残念ながら、どこの飲食店でも楽しめる「エア花見」ではない。

それに対して、飲食店内に桜の木を設置する「エア花見」は、ある程度の広さのある飲食店であれば可能となる「エア花見」だ。
設置する桜の木と言っても生の桜の木を設置するだけではなく、造花を設置するというところもあるようだ。
生の桜の木とは違い、「花見イベント」が終了すれば撤去もしやすいし、桜の花びらがひらひら舞落ち床を汚す心配もない。
風情は欠けるが、それなりの雰囲気を楽しむということはできるだろう。

このニュースを聞いたとき、「窓から桜を楽しんだり、造花で花見をする」というのは「エア花見」というのだろうか?と、思ったのだ。
「エアギター」のように、「無いものをあるように見せる」というのが、「エア〇〇」という意味だと思っていたのだが、違うのだろうか?
壁一面に「全国の桜の名所」を、プロジェクションマッピングのように見せるほうが、「エア花見」なのでは?
建物などに風景などを映し、時には音と同期させるプロジェクションマッピングなら、桜前線に合わせて全国の桜の名所を映し出すこともできるだろうし、場合によってはチョッとした旅気分が演出できるかもしれない。
何より、桜の木を撤収する必要はない(もちろん、プロジェクションマッピング設置の費用は必要だが、紅葉の頃には紅葉の風景を映すということもできるだろう)。

いずれにしても、満開の桜の下で親しい人たちとお弁当を持ち寄り、一緒に楽しむという時間はとても楽しい。
風に揺れ、はらはらと舞い落ちる桜もまた情緒がある光景だ。
それが「エア」であっても、同じなのかもしれない。