昨日、名古屋へ戻ってきた。
今年の猛暑も一休み(できればこのまま、秋に向かって欲しいものだが)、という感じの涼やかな日の週末だ。
今回の帰省では、往復高速バス+近鉄を利用した。
理由は、先月の西日本を襲った豪雨の為、利用する伯備線の復旧目途が、なかなかわからなかったからだ。
今月1日に復旧したようだが、帰省の為の切符の手配などをする人は、先月の20日くらいまでにしなくては、乗り継ぎで新幹線を利用する人などは予約ができなくなるためだろう、利用した往復の高速バスは随分混んでいた。
高速バスに揺られながら、フッと高速道路の下を走る国道を見て気づいたことがある。
まるで伯備線に沿うかのように、国道があったからだ。
そして、人影もない寂しい駅舎の前を多くの車が往来していた。
その光景を見て、廃線の駅舎を道の駅として、利用できないのだろうか?と、思ったのだ。
伯備線は、山陽と山陰を結ぶ路線なので、廃線になるということはあまり考えられないのだが、廃線になってしまった「三江線」のようなところの駅舎を、「道の駅」として活用する、というのも一つの地域活性化のアイディアでは?と、思ったのだ。
というのも、廃線となった駅舎であれば、「道の駅」を新築する必要はない。
それなりの駐車スペースもあり、場合によっては水道やガスなど光熱設備も整っているはずだ。
何より、元々「駅舎」はその地域の「玄関」だったはずだ。
地元の人たちからすれば、とても親しみのある場所、ということになる。
廃線となると、その地域全体が寂れてしまう可能性が高くなってしまうが、駅舎という場所を利用して「物販を含めた地域外の人達との交流場所」という活用ができれば、それなりの地域の活性化にも結びつくのでは、ないだろうか?
それだけではなく、廃線となった線路を活用して「足漕ぎトロッコ」などをイベントで走らせてみたり、あるいは「秘境、廃線ウォーキング」などを企画し、その集合場所を駅舎にすれば、集まりやすいのでは?
一度廃線になってしまったら、再び列車を走らせることは難しいだろう。
であれば、廃線となった路線や駅舎などを、いかに活用をして地域の活力を維持して行くのか?ということを、考える必要があると思う。
その一つのアイディアとして、廃線と並行するようにある道路があれば、廃線となった駅舎を「道の駅」のような方法で、物販だけではなく「地域の玄関」として、様々なイベントの起点として活用する、ということを考えることが大切なのでは?
高速バスの車窓から景色を眺めながら、そんなコトを考え名古屋へ帰ってきたのだった。