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日大は、「スポーツ科学部」を廃止したほうが良いのでは?

2018-05-27 19:48:21 | ビジネス

日大アメフト部の「悪質なプレー」による、事件の収束が全く見られない状況になってきている。
その最大の要因となっているのが、今週、日大が次々と行った「記者会見」だ。
22日の当該選手の記者会見と、23日以降大学側が開いた記者会見の内容があまりにも違い過ぎる。
それだけではなく、当該選手の記者会見が事件の経過を丁寧に時系列で説明していたのに対して、日大側の記者会見は随分横柄な印象を与えただけではなく、「一体誰に謝罪をしているの?」という、疑問ばかりが残る記者会見であった。

その記者会見の様子をインターネットのライブ中継(録画)などで見ていて、日大の「スポーツ科学部」のことを考えてしまったのだ。
対戦相手となった関西学院大学には、「スポーツ」に関連する学部は無い。
強いて上げるなら「教育学部」ということになるのかもしれないのだが、学部紹介を見ても「スポーツ」に特化しているわけではなさそうだ。
そう考えると、関西学院大学のアメフト部の学生たちは、様々な学部の学生が集まっている、ということになる。
おそらく日大のアメフト部の学生たちは、「スポーツ科学部」の学生の集まりなのではないだろうか?
この違いが、日大と関西学院大学との対応の差となっているのでは?というもしているのだ。

というのも、関西学院大学におけるアメフト部には、様々な学部の学生たちが集まるため、多様な考えの学生が集まっている、とも考えられる。
練習時間も、それぞれの学生が練習時間を調整しながら参加する、ということになりそうだ。
あくまでも学業が主であり、アメフト部としての活動は学業の次、ということになる。
そのため、監督やコーチとの関係も練習時間の短い時間での関係になるはずだ。
代わりに、集中した練習やコミュニケーションが必要、ということになると思われる。

日大の場合、監督やコーチが「スポーツ科学部」の教師などであった場合、監督やコーチと一緒に過ごす時間は自然と長くなるはずだ。
もちろん「アメリカンフットボール」だけをやっているわけではないにせよ、日大と関西学院大学とでは、日ごろから監督やコーチと一緒に過ごす時間は随分違うのではないだろうか?
言い換えれば、監督やコーチとの接触時間が長ければ長いだけ、監督やコーチは学生を「支配しやすい」ということになる。
それだけではなく、監督やコーチは学部外者との接触が少ない為に、社会的視野は狭いモノになってしまう。
このような「支配的関係」を作りやすく、支配的立場にある人物の社会的視野が狭い場合、今回のような「悪質なプレー」を支配側が指示を出しやすくなり、支配される側もその意図を汲みやすくなるのでは?と思ったのだ。

いつまでたっても「一体誰に、何のために謝罪記者会見をしているのか?都合の良い言い訳に終始するのは何故か?」と考えた時、社会的視野が狭く支配的な関係を作り上げてきているのが、要因のような気がしたのだ。
現在の日大の理事長も「日大相撲部」で圧倒的な力を持っている、という話もある。
今回の件で、日大という大学イメージが地に落ちた状態から、復活するためには、現理事長も関係していると思われる「スポーツ科学部」を廃止しすることなのではないだろうか?
学部廃止に伴い、様々な問題を抱えている(と言われている)関係理事の退任をさせやすくなるのでは?
現在在籍をしている学生さんたちへの救済を考えるのであれば、おそらく「教育学部」などを創設し、教育論や教育心理学のような知識や最新のスポーツ科学による指導を教える、ということが一番のような気がする。