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コーヒーにも「ご当地」ブームがくる?

2015-08-26 11:00:11 | ビジネス

サントリーが「ご当地コーヒー」の新発売を兼ねたキャンペーンをしている。
コーヒーに「ご当地」というものがあるのか?と、ビックリしたのだが、コーヒー豆のご当地ではなく、コーヒーの味の「ご当地」だった。
サントリー:ボスレインボーマウンテンブレンド ご当地ブレンド飲み比べ

この新商品を見ると、「たかがコーヒー、されどコーヒー」という気がしてくる。
例えば、私の地元東海・北陸限定は「すっきりしたコク」だそうだ。
それが関西になると「コクとミルクの旨み」となる。
7地域のうち、「ミルク」という言葉があるのは、関西だけだ。
関西の方は、ミルク好きの方が多いというコトだろうか?
もちろん、異議を唱える方もいらっしゃると思う。
それだけ「個人の嗜好」が強い飲み物ではないか?と、思っている。

ただ、この「ご当地コーヒー」という発想は、全国でチェーン展開をしているカフェやコンビニコーヒーなどには、無い発想なのではないだろうか。
缶コーヒーだからこそ、このような「ご当地コーヒー」という商品が、できたような気がしている。
全国でチェーン展開をしているカフェやコンビニコーヒーは、「全国どこへ行っても同じ味」という事がとても重要で、そのためのマニュアルや商品パッケージが最初から作られているからだ。
一方、缶コーヒーはもともと製造地域と販売地域が、ほぼ同じ地域で限られている。
だからこそ、その地域の人たちの嗜好にあった味を、出すことができる。

そして今回のサントリーの「ご当地コーヒー」という発想は、地方の小さなコーヒー専門店にとっても、ビジネスのヒントを与えているような気がする。
それは「ご当地」ではなく「我がショップの味」という点だ。
もう少し進んだ発想をするなら「(お客様の)私の味」という、お客様(もちろん常連客)の好みに合わせたコーヒーを提供することができる、という事だ。

以前から、「お気に入りのカップで、美味しいコーヒーをどうぞ」という、コーヒー専門店はあった。
しかし「自分好みのブレンド」というのは、なかったような気がする。
そこまでコーヒーにこだわる方が、どれほどいらっしゃるのかはわからないが、コーヒー専門店という地域に密着しているからこそ、できるビジネスだと思う。

「第3のコーヒー」と言われる、「ブルーボトルコーヒー」の原点は、日本の喫茶店だといわれている。
とすれば、全国各地の「喫茶店」は、原点に立ち戻ったビジネスを展開するだけのことなのだ。
何も奇をてらったようなコトではない。
真摯にお客様と向き合い、丁寧に1杯のコーヒーを淹れ、提供する・・・という、基本を誠実にするということだけのコト。

サントリーの「ご当地コーヒー」は、マスではないビジネスもある、というヒントを与えているように思う。

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