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靖国神社ではなく、千鳥ヶ淵戦没者墓苑と言う選択はないのだろうか?

2013-12-27 19:10:07 | 徒然

安倍さんが、昨日「靖国神社」に参拝をし、中国や韓国での反応はいつものコトだとしても、米国まで「如何なもの」と不快感をあらわにしてしまった。
これまで、米国が不快感を示すと言うことが無かったように思うと、今の東アジアに対する米国の心配度が相当高いのでは?と、感じる。

ところで、政治家の皆さんは「靖国神社」への参拝には興味がある様だが、皇居近くにある「千鳥ヶ淵戦没者墓苑」へ行ったと言う話はほとんど聞かない。
そもそも「靖国神社参拝」で問題になる大きな理由は、「靖国神社」に祀られている人達の中に、A級戦犯とされた人達がいるからではないだろうか?
「A級戦犯」となった人達については、「東京裁判」そのものに対する様々な考えや意見がある、と言うことは知っているが、「不戦の誓いを英霊に・・・」と言うのであれば、別に靖国神社でなくても、第二次世界大戦で亡くなった民間人も祀っている「千鳥ヶ淵戦没者墓苑」でも、構わないと思うのだ。

戦時中、特攻隊員として出撃した若者達が「靖国で会おう」と言って、戦火に散ったと言う話は聞く。その「戦火に散った若者」と「戦争へと突き進んだ時に軍幹部」とでは、そこに祀られている方々の遺族の気持ちが違うのではないだろうか?
それに対して「千鳥ヶ淵戦没者墓苑」は、特定の宗教に属さないので「政教分離」の意味からも問題はないと思うし、国内外の戦没者を祀っていると言う意味でも、「不戦の誓い」を立てるのに最適な場所だと思う。

毎年終戦記念日や例祭には内閣総理大臣や関係閣僚が参拝することが慣例となっているようだが、終戦記念日や例祭だけでは無く、「きな臭い出来事」がある度に「不戦の誓いと、恒久的平和」を考えるために、参拝すれば良いと思うし、国会議員さんたちも自由に参拝すれば良いと思う。
何より、その様な行動をしっかり国内外に伝える必要があると思う。

今回の安倍さんの靖国神社参拝が、もし千鳥ヶ淵戦没者墓苑だったら、この様な騒ぎにはならないのでは?
「靖国問題」の根本と、なぜ靖国神社でなくてはならないのか?靖国神社に代わる「不戦の誓い」となる場所は本当に無いのか?と言うことを、考えることが大切だと思う。