日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

エゴの駆け引き?-COP15-

2009-12-11 05:59:12 | 徒然
コペンハーゲンで「COP15」が始まった。
鳩山さんは、イロイロな意味で勢い込んで参加されているようだ。

ところで、このCOP15のニュースを見ていて気が付くことがある。
それは、中国の発言だ。
鳩山さんが掲げた「温暖化ガス排出25%削減は、実現不可能」とか、米国の姿勢に対しての批難。
言いたい放題という感じだ。
当然、米国も応酬している。
このような光景を見ていると、「COP15」という会議の場所が、「エゴの駆け引きの場」と言う気がしてくる。

まして、中国の言い分を見ていると「人民元を世界の基軸通貨としたいし、それだけの経済発展をし、今や中国はその資格がある!」と胸を張っているが、その実、このような場面では「中国は、今だ発展途上の国だから、米国・欧州・日本が中国へ資金・技術提供をしてくれないと、温暖化ガスの排出削減などはできない」と、言っているようの思える。
しかし、COP15の直前には「実現できるの?」と首をかしげるような、「温暖化ガス排出削減目標」を発表し、世界を驚かしている。
余りにも、ご都合主義的な発言のようで、コチラが驚いてしまう。

中国の「ご都合主義」的発言の数々は、今に始まったことではないにしても、「経済大国である」と言いながら、一方では「中国はまだまだ途上国である」と言うのは、国際社会の中でいかがなモノだろう?

中国が国際社会の中で、それなりの存在感を示したいとすれば、自分の主張ばかりをせずに他の国の発言に耳を傾けるべきなのではないだろうか?
何よりも、中国や米国がエゴの応酬合戦ばかりがクローズアップされる事で、すっかり存在感が薄れてしまった感のある、本当に温暖化ガスによって危機に陥っている、本当に大変な地域の人たちの声を、シッカリ聞く必要があると思うのだ。
先日、ロイター電として「ホッキョクグマ、気候変動で共食い?」と言う、ショッキングなニュースが報じられる程、後戻りできないほど進行しているように思えるのに(Yahooトピックスより掲載。ショッキングな写真も掲載されているので、要注意)。

現実に目を向ければ、自国の主張ばかりのエゴを主張している場合ではないはずなのに、国際会議という舞台でこのような姿を繰り広げると言うのは、「様々な思惑」以上に醜い姿のように見えるだけだ、と言うコトを日本も指摘し、このような会議をリードしていくだけの環境技術を持っていると思うのだが・・・。
「友愛精神」でしっかりリードしてくださいな、鳩山さん。