日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

公開「事業仕分け」作業を見ながら

2009-11-12 21:36:25 | 徒然
昨日から始まった、行政刷新会議の目玉「公開事業仕分け」。
公開と言うことも初めてなら、「へ~、そんな施設があったの?」とか、「そんな事業にお金を出していたんだ・・・」と、初めて聞くモノも少なくない。
私が知らなかっただけの話なのかも知れないのだが・・・。

その中で「国の考える施設って、同じだな~」と思ったモノがある。
それが、テレビのニュースなどで頻繁に流れた「独立行政法人・国立女性教育会館」だった。
施設の必要性云々というより、広大な土地にテニスコートや運動場と言った施設を完備していると言う点で、「どこかで見たような施設・・・」と言う印象を持ってしまったのだ。
「どこかで見たような・・・」と言うのは、おそらく社会保険庁などの研修センターなどをテレビのニュースで見たからだという気がするのだが、どうして国が造る施設は似たような感じになってしまうのだろう?
そもそも、研修施設に5面もあるテニスコートや温水プールが必要なのだろうか?

もう一つ今回の「公開事業仕分け作業」を見て気が付くのは、施設や対象となる事業の殆どが東京に集中し、何となく「東京で考え、東京でやる国の事業」と言う感じに見えてしまうモノが多いように思う。
そしておそらく、似たような施設は地方でも行政が造っているのではないだろうか?
今回話題になった「女性教育会館」にしても、愛知県には「愛知県総合女性センター(通称:ウィルあいち)」と言う施設が名古屋市内にある。
それだけではなく、名古屋市も「名古屋市女性会館」と言う施設を持っている。
だから、わざわざ東京まで出かけて研修を受けると言うことは、考えないのではないだろうか?
とすれば、何も「独立行政法人」で運営する必要はないのでは?
その運営費用を基に、そのような施設のない地方に施設建設ではなく、教育プログラムなりを提供するコトのほうが、税金の使われ方としてはベストなのでは?

「東京ばかりに集中」と言うのは、極論かも知れない。
実際、「要らない高速道路」といわれているモノの殆どは、有力政治家(だった)出身地に集中している。
有力政治家(だった)人たちの権力の象徴と、東京発想で税金がだいぶ使われていたのだな~、と感じさせる「公開事業仕分け」だ。