多くの栄養性因子(抗酸化栄養素など)は、悪性侵襲性増殖(発がん)に対する宿主抵抗性に
必要とされることは、多くの研究により知られています。これらは、局部的に作用する間質因子と、系統的に作用するその他の因子に分けられます。間質抵抗性は、線維組織の厚い、実際に通過できない膜にある悪性新生物細胞をカプセル化するため、宿主の抵抗性により作用します。
いろんなヒトにおいて、間質組織増殖は、初期増殖とその病巣転移の周辺で同じであり、
組織反応を示します。抵抗性に含まれる、その他の重要な間質因子は、局部的浸潤に対する細胞間間質物質の抵抗性であり、リンパ球反応の割合によります。リンパ球はゆっくり増殖するガン間質にもっとも多く存在し、急に増殖する病的組織変化の周辺ではわずかで、ほとんど存在しません。その上、リンパ球浸潤の程度は、初期増殖とその病巣転移の周辺でjは同一であり、組織反応を示します。活発なリンパ球反応は宿主抵抗性の活発化を示し、予後がより良好になります。
フィードバック機構は侵襲酵素の抑制を含め、ある種のガンにとっては少なくとも個々のホルモンの状態を含んでいます。ガン患者に、最高レベルまで宿主抵抗性を安全に高める能力は、
広くガン治療を改善させます。ビタミンC代謝がこれらの宿主抵抗性の機構全体に関わり、
適正量のビタミンCの摂取は、この望ましい目標を勝ち得る、単純、かつ安全な方法であることが、現在、臨床で証明されつつあります。
References
Linus Pauling: Cancer Research .March,1979
藤井毅彦; ガンの寛解とビタミンC療法、日本ビタミンC研究会、1981年