魚介類に多く含まれている栄養成分のタウリンは、いろんな研究では、抗炎症作用、抗酸化作用、それに血糖降下作用などを有する事が、証明されています。最近では、タウリンは、現在問題になっているガンの化学療法の副作用(心臓への悪影響など)を軽減するだけでなく、抗ガン性も有しています。それは、特異的アポトーシス促進性と抗アポトーシス蛋白質の特異的制御により、ある種のガン細胞の増殖を阻害したり、アポトーシスをもたらします。
現在、タウリンの抗ガン作用のメカニズムは分っていません。ガンの始まりや進行時での抑制作用を示す、タウリンの主作用は、Wing Ma博士らが、in vivoとin vitroで研究中です。
また、Yujao Tang博士らは、タウリンの前立腺ガン転移抑制効果を研究し、タウリンが、PSA(前立腺腫瘍マーカー)とヒト前立腺ガン細胞の転移に関係した遺伝子を抑制し、さらに、タウリンは、抗原であるLNCap(前立腺リンパNadeカルチノーマ細胞)とPC-3(ヒト前立腺ガン細胞)の移動を阻害しました。
Xiali Zhang博士らは、ミトコンドリアのアポトーシスに関連した蛋白質を制御することにより、乳ガンのアポトーシスをタウリンが誘発することを報告しています。このように研究を重ねることにより、ガンへのタウリンの作用が確実なものになるので、更なる研究の積み重ねが待たれます。なお、タウリンの純度100%(pure powder)の粉末は、通販で米国から取り寄せが可能です。添加物が入っておらず、安心して食後、冷めたお白湯とともに摂取できます。
References
Ning Ma, et al. Taurine and its anticancer functions; in vivo and in vitro study. Adv exp Med Biol. 2022;1370:121-128
Yujao Tang. Effect of taurine on pr Morales. Taurine as anticancer and antiviral]ostate-specific antigen level and migration in human prostate cancer cells. Turine9, conference paper 203-214
Raul Morales. Taurine as anticancer and antiviral: case report and prospective update. Research Gate. April 2020
Xiali Zhang. Taurine induces the apoptosis of heart cancers cell by regulating apoptosis-related proteins of mitochondria. Int JbMol. 2015 Jan;35(1):218-26