医科栄養学・栄養医学ブログ

医学部で医科栄養学を学んだ経験と最新の栄養医学をこのブログに反映したいと、考えています。

膀胱がん、前立腺ガンのビタミンC療法の症例について 栄養医学ブログ 日本ビタミンC研究会 藤井毅彦

2014-01-10 12:06:49 | 健康・病気

ベイルオブリーベン病院は、世界で初めてガンのビタミンC療法を実施した病院ですが、ここでは、Cameron医師の膀胱がんと前立腺ガンの症例について、そのポイントを紹介したいと、考えています。

前立腺ガンの症例1
69歳の男性で、前処置は両側こう丸摘出術と胸腰椎に対する放射線療法。背中に激しい痛みがあり、非常に広汎な骨転移が認められました。ビタミンCは、6g/日、摂取し続け、X線写真、生化学検査でもガンの兆候なし。著しい治療効果があり、生存しています。なお、この症例は中期癌です。

膀胱ガンの症例2
71歳の男性で、前処置は11回の膀胱ジアテルミーと経尿道切除術、および高圧放射線療法でした。ビタミンCを3g/日、摂取すると2-3日で血尿が止まり、再発がありませんでした。膀胱鏡検査で腫瘍の消失が認められ、現在、元気です。なお、この症例は中期癌です。

前立腺ガンの症例3
男性で、ビタミンC試行時は症状はないが、ガンは進行していました。ビタミンCは8g/日、摂取し続け、1年2ケ月後、腫瘍はかなり縮小していると診断され、ビタミンCを1g/日に減量しました。2年3ケ月後、腫瘍が再び増殖し始めたので、10g/日に増量し、同時にレ―トリル(ビタミンB17)も摂取し始めました。途中、腫瘍の転移と進行が認められたので、ビタミンCを20g/日に増量しました。3年後、さらにビタミンAの大量投与と菜食療法(マックス・ゲルソン療法)も行い、症状はなくなりました。8年以上経つ現在、元気です。なお、この症例は、中期癌と考えられます。

膀胱がんの症例4
80歳の男性で、前処置なし。ビタミンC試行時はガンの両側腎臓への浸潤と血尿が著しく、治療不能の末期でした。ビタミンC 投与量は10gから3ケ月の間に20gに増量し、腎う造影では、ガンの容積比が3ケ月の間に115:32:7と大幅に減少し、血尿、蛋白尿も改善され、有効であり、現在元気です。なお、併用薬はPSKとフトラフ―ルでした。

分化した転移性膀胱がんの症例5
70歳の男性で、前処置は何年間も膀胱透熱療法を繰り返し、高圧放射線療法と細胞毒療法を実施し、大きい膀胱がんの再発には全体的な膀胱切除は適切でなく、血尿、排尿困難、尿意の増加に苦しみ、ビタミンC投与試行開始時には末期でした。ビタミンCを5g/日、161日にわたって経口投与しましたが、下痢のため中止。総計投与量は805g。結果は252日後に死亡。反応のカテゴリーは増殖の阻止であり、有効でした。症状の緩和と膀胱鏡検査では、赤肉色から
白色の肉が腐った色のガンへ変化し、尿毒症により死亡しました。なお、この症例は末期ガンでした。

十分分化した転移細胞性膀胱線ガンの症例6
93歳の男性で、前処置は1年間、膀胱電気透熱療法で、一部にステクトミ―、放射線療法でした。ビタミンC投与試行開始時の状態は、不断の血尿と排尿困難の強い再発でした。ビタミンCを5g/日、240日にわたって経口投与。総投与量は1,200g。結果は241日目に死亡。反応のカテゴリーは増殖の阻止で、有効でした。2ケ月以内に完全な寛解が見られ、脳性出血により突然死亡しました。なお、この症例は末期ガンでした。

References

Ewan Cameron, Linus Pauling: Cancer and vitaminC.Warner Books,1979

藤井毅彦:ガンを予防し、治すビタミンC療法。日本ビタミンC研究会、1982年