医科栄養学・栄養医学ブログ

医学部で医科栄養学を学んだ経験と最新の栄養医学をこのブログに反映したいと、考えています。

うっ血性心不全とビタミンB1、ビタミンDの作用について 栄養医学ブログ 日本ビタミンC研究会 藤井毅彦

2016-09-24 14:52:29 | 健康・病気

ビタミンB1欠乏は、うっ血性心不全において一般的で、ナトリウム貯留、末梢血管の拡張、それに心不全の悪化などをもたらす可能性が有ります。Furosemide(利尿薬)やDigoxin(拍動収縮強化薬)などは、心筋のビタミンB1欠乏をもたらします。いくつかのニ重盲検テストでは、80~240mg/日のビタミンB1摂取では、Furosemide摂取によるうっ血性心不全患者の改善が認められたことを示しています。

内外の研究によると、体の全部位では、ATP(エネルギー源)を産生するためビタミンB1が必要です。心臓は、特に、絶えず働くためビタミンB1をずいぶんと必要としています。ビタミンB1を十分補給することは、利尿薬服用や糖尿病、その他の疾患によるうっ血性心不全の治療に有益と考えられます。また、初期の研究による証拠では、ビタミンB1を十分量補給してやると、うっ血性心不全患者の心臓機能を改善する可能性があることが報告されています。当方の少数調査でも、フルスルチアミン(ビタミンB1誘導体)を200mg/日摂取し、うっ血性心不全患者の息苦しさの改善が認められました。この結果は、米国の研究と同じでした。また、ハル大学のJohn.G.F.Cleland博士によると、高齢の心不全患者には、ビタミンB1に加え、ビタミンやミネラルなど多くの微量栄養素を補給すると、QOLや心臓左心室機能が改善する、と報告しています。さらに、ビタミンB1の体内での保持に、マグネシウムが必要であることを研究は示しています。

ある研究によると、血中ビタミンD値が基準値より低い心不全の患者では、研究スタート時から5年たっての死亡率が、基準値より高い値の対照に比べ約3倍でした。また、最近の"Pediatric Cardiology"誌によると、うっ血性心不全と拡張型心筋症の子供80名では、高単位のビタミンD3を毎日、12週間、摂取し、心不全、駆出分画の改善が37%から52%程度認められました。なお、この調査では、アフリカ系アメリカ人は、白人系アメリカ人より、ビタミンD値が40%ほど低く、うっ血性心不全のリスクがより高い値でした。原因は、肌の色の違いで、ビタミンD値がより低い値であることによると考えられています。そして、人種によって罹患率に差が有ると考えられます。

なお、ビタミンDは脂溶性なので、過剰摂取への注意が必要です。ビタミンB1はいろんな誘導体が有り、摂取安全量に差があるので、ネットで調べたり、これに詳しい薬剤師に相談するのが賢明です。

References
Congestive Heart Failure and VitaminB1: foundhealth
Micheal T. Murray, N.D.: Congestive Heart Failure. Doctor Murray. Com
A randomized control trial of high-dose vitaminD3 in patients with heart failure: JACC Journal. Vol 1,Issue1,Feb2013
Congestive Heart Failure: VITAMIN D COUNCIL

ビタミンD 約90日分(徳用3袋セット) 【ファンケル 公式】 [ FANCL サプリ サプリメント 健康食品 健康 ビタミン ビタミンサプリメント 健康食品まとめ買い お徳用 まとめ買い 健康食品・サプリメント 栄養補助食品 健康サプリ 健康サプリメント 栄養 元気 男性 女性 ]

ビタミンD 約90日分(徳用3袋セット) 【ファンケル 公式】 [ FANCL サプリ サプリメント 健康食品 健康 ビタミン ビタミンサプリメント 健康食品まとめ買い お徳用 まとめ買い 健康食品・サプリメント 栄養補助食品 健康サプリ 健康サプリメント 栄養 元気 男性 女性 ]