スイス、バ―ゼル大学のハンク博士は、ガンに対するビタミンCの効果を研究しました。ガン患者にビタミンCを10~15g/日、約2年間、毎日投与しました。これらの症例では、最初の便通効果以外、副作用は報告されていません。この副作用は3~4日ぐらいで消えました。これらの患者は、少なくとも一年半、VCを摂取し、著しい改善を示しました。脳と首の腫瘍が再発したことが組織学的に証明された患者は、2年半、VCを14g/日、摂取し、治療しまして、症状が消えました。
他のガン患者は、手術ができない気管支ガンに罹っていました。容態がきわめて悪く、VCを15g/日、摂取すると体重が増え、働く気力が湧いてきました。
三人目の患者は、肺癌の局部的再発でした。VCとインターフェロンの併用投与の間は、退縮していました。
1940年頃、ドイツの内科医シュナイダーが発表した医学文献では、ビタミンCの大量投与(たぶん2g/日)をビタミンAと併用して、ガンを含むいろんな疾患に著しい効果があると、報告しています。
ビタミンCの摂取量の増大による発がん率の減少効果について、ストックとカーンはすべてのガン、メインスマは胃ガン、ベルケは胃ガン、大腸ガン、ブレスロ―とチョップはすべてのガンについて効果を報告しています。
Jaokhalea博士らは、ビタミンB複合体、大量のビタミンCと天然型ビタミンE、β―カロテン、オメガ3脂肪酸、それに必須ミネラルを化学療法と放射線療法とに併用して、小細胞性肺癌患者に摂取させ、生存期間の著しい延長を認めました。特にこの治療が早期のガンに行われた時は、より長い生存期間でした。
References
Effect and Tolerance for Massive VitaminC Administration: A. Hank, International Journal of Vitamin,Nutrition Research, Supplement. Volume22, 221~238,1982
ガンを予防し、治すビタミンC療法: 藤井毅彦、日本ビタミンC研究会、1982年
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