二型糖尿病患者では、心臓病のリスクが高いので、脂肪摂取の選択が重要です。賢く選ぶことにより、恐ろしい合併症のリスクから逃れられる可能性が高まります。特に、獣肉の脂肪を制限し、その分、魚やナッツ類に含まれているオメガー3不飽和脂肪酸(DHA、EPA、αーリノレン酸など)を選んで、摂取することが必要です。また、体に良い脂肪の重要な供給源は、オリーブ油、ナッツ、アボガドなどで、常温では液体です。
一方、体に悪い脂肪は、飽和脂肪酸とトランス脂肪酸で、飽和脂肪酸は、赤肉、酪農製品、などですが、例外として、ヨーグルトなどプロバイオテイクスは、逆に、二型糖尿病に良い食品と言われ、さらに、最近の研究では、卵も2~3個/日、の摂取では、コレステロール値に問題がないと報告されています。また、赤肉の過剰摂取は、ガンや二型糖尿病、それに心臓病のリスクを高める、と報告されています。トランス脂肪酸(部分的に水素と化学結合した油脂)は、液性野菜油を硬化させるため、より腐らないようにするため、水素を添加して製造されます。こうすることにより、長持ちしますが、体にはリスクとなり、心臓病を始め、いろいろな疾患との関連が、米国で指摘され、使用禁止になった州もあります。
オメガー3不飽和脂肪酸は、炎症との戦いを、ビタミンCとともにサポートし、脳と心臓、その他の器官を守ってくれます。供給源は、サーモン、マグロ、ニシン、タラなど寒流魚、イワシ、サバ、それに亜麻仁油の種子などに多く含まれています。赤肉を魚に変えて、摂取することが重要です。また、料理では、マーガリンやバターを減らし、オリーブ油などオレイン酸を多く含む油を用いることが重要です。次に、糖分と高度精製炭水化物を減らし、体に良い油脂類の摂取が望まれます。さらに、ショウガやネギ科の野菜の多用やプロバイオテイクスの摂取が重要です。ところで、今や、約2000万人の糖尿病群は、日本国の運命を左右するほど、深刻な社会問題となっています。食事日記をつけ、食生活の改善に努めましょう。
Reference
Maya W, et al: Diabetes Diet &Food Tips: HELPGUIDE. August 1013
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