Cameron博士によると、液性因子(補体、抗体、ホルモンなど)は、ガンにおいて宿主抵抗性を決めるのに重要であり、ビタミンCの有効性は、液性因子と宿主抵抗性の関係を制御すると、博士は報告しています。
ガン細胞からのヒアルロ二ラーゼ(ヒアルロン酸分解酵素)の持続的遊離は、悪性侵襲のメカニズムにおいて、またガン細胞栄養において重要な因子であり、さらにガン細胞増殖運動の持続の原因であると、主張されています。
ヒアルロ二ラーゼの作用は、間質物質(細胞間の物質)のグリコサミングルカン(結合組織にあるムコ蛋白質)を加水分解します。この酵素ー基質反応は、血清中の生理学的ヒアルロ二ラーゼ阻害剤として知られている基質のうち、限定された分解物質によりコントロールされています。
ここで、ビタミンCの初期生物学的機能は、オリゴサッカライドヒアルロ二ラーゼ阻害化合物への結合により、細胞増殖に抑制的影響を及ぼすことであり、博士のこの確信には理由があると、博士らは報告しています。
References
Cameron, E. Chemi-Biol, Interactions.9(1974)