大腸炎(大腸カタル、クローン病、潰瘍性大腸炎など)の中で潰瘍性大腸炎は、大腸に炎症と潰瘍をもたらす炎症性腸管疾患のタイプの一つで、若い人にも食生活が関係して罹患する人もいますが、中高年になると増える疾患です。治療には、抗生物質、ペンタサ、trichozole、納豆、それに乳酸菌・酪酸菌・納豆菌サプリメントなどが投与され、食事療法が実施され、効果が認められていますが、抗生物質やtrichozoleなどは、短期のみ使用されています。また、ペンタサも長期使用の場合、副作用が報告されています、
内外の研究によると、ショウガの根茎は、大腸炎の症状を回復させ、再発の頻度を減らすのに有益な可能性があります。ショウガの根茎は、数千年にわたって、胃の不調、下痢、シブリ腹、心臓の健康問題、それに関節炎など、炎症性の症状にハーブ療法として用いられてきました。また、ショウガの成分は、大腸炎の症状の回復に有益である天然の抗炎症性食品です。
ショウガは、肝臓での胆汁の産生を促進し、脂肪の消化を促進し、胃を空にするのを促し、腸管壁の収縮を改善します。ショウガの抗炎症作用は、大腸炎を起こす原因と考えられる炎症を軽減したり、遅らせたりする可能性がありますが、過剰摂取は副作用がありますので、すりショウガは、4g/日以内の摂取量に抑えることが必要と考えられます。
2008年の"Journal of Entropharmacology"誌によると、潰瘍性大腸炎に罹った実験動物は、ショウガの抽出物を与えられ、薬剤(ペンタサなど)と同じくらい有効でした。ヒトでの臨床研究が必要ですが、この発見は、潰瘍性大腸炎の患者への酪酸菌サプリメントと同じ程、朗報になる可能性があります。臨床研究を期待しています。なお、潰瘍性大腸炎は大腸内視鏡(オリンパス社製)検査ですぐ発見でき、その効果も確認できます。
Reference
Joanne Marie: Is ginger root helpful for colitis? LIVESTRONG. COM Sep12,2012
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