帯状疱疹に対する代替療法は、代替療法医により、米国では盛んに実施されております。今回は、その中でL-リジン(栄養素、アミノ酸の一種)の帯状疱疹に対する効果の症例について、そのポイントを紹介したいと思います。
L-リジンは、帯状疱疹(ヘルペスウイルスが原因)の症状を和らげたり、緩和するのに有効なことが、いろんな研究で繰り返し明らかにされています。ここでは、その臨床研究結果を紹介し、L-リジンの作用について考えていきたいと思います。
米国の研究によると、ニ重盲検プラセボ対照試験において、帯状疱疹の再燃の病歴を有する52人の被験者を追跡調査し、L-リジンを6ケ月間、3g/日、摂取している間、L-リジンでの治療グループは、プラセボグループに比べて、帯状疱疹の再燃回数が、平均2.4回少なく、これは大きな違いでした。また、L-リジングループの再燃は、酷さが少なく、より早く治癒しました。
もう一つの無作為ニ重盲検プラセボ対照試験では、1,248mg/日の経口によるL-リジンの摂取は、正常な免疫能を有する人々の帯状疱疹の再発率を減らしました。また、624mg/日のL-リジンの摂取では、効果がありませんでした。これらの研究から、L-リジンは、帯状疱疹の再発を伴った症状の重症度を軽快さす可能性があります。
これらの結果から、ビタミンCやビタミンB群、それにビタミンB12の摂取に加えて、L-リジンを治療方針に加えることは、理にかなっています。なお、L-リジンは、ビタミンC同様、帯状疱疹の原因ウイルスのヘルペスウイルスの複製を阻害することが報告されています。なお、ビタミンB12(メチルコバラミン)の高単位、長期摂取は膀胱ガン発症のリスクを高めるという米国での研究報告もあります。リジンの長期摂取のリスクも報告されていますので、これらに詳しい専門家への相談や外国文献の調査が必要です。
References
Naturalcure for Shingles: http://www.life-saving-naturalcures-and-naturalremedies.co
Gerpes and Shingles,part2-Nutritional Approaches: Life Extension Institute.
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