医科栄養学・栄養医学ブログ

医学部で医科栄養学を学んだ経験と最新の栄養医学をこのブログに反映したいと、考えています。

地球に似た、生命の存在の可能性のある惑星ケプラー186fについて 宇宙・天文学ブログ 藤井毅彦

2014-06-05 14:26:01 | 学問

地球から493±59光年離れた白鳥座にある、ケプラー186(恒星)の一番外を公転しているケプラー186f(惑星)が、いろんな面で極めて地球に良く似た環境にあり、生命が存在する可能性があることが、NASAのケプラー探査機からのデータの送信で判明しました。そして、地球の生命体は、この広い宇宙で唯一でない可能性が出てきました。更なる観測により、いろんなデータが集められ、ケプラー186fの真実が解明されることを、胸をわくわくさせながら期待しています。

地球に似た惑星の探査は、天文学者にとって最も関心のあるテーマで、地球の大きさか、それより小さいサイズの惑星は発見されているけれども、これらの惑星は、母星である恒星に公転軌道が近すぎるため、それらの惑星表面に液体の水が存在できない、軌道を公転しています。

そうした中で、今回、公転軌道が生命の存在可能ゾーンにあり、大きさもほぼ地球程度である惑星ケプラー186fが発見されました。それは、地球半径の1.11±0.14で、5つの惑星の中でもっとも外側を公転しており、おおよそ地球の大きさで、ケプラー186(恒星で主星)からの公転半径が0.47±0.05で、その距離は生命の存在可能ゾーンにあります。

また、ケプラー186f(最外側惑星)の放射線の強さとスペクトロムは、生命の存在可能ゾーンにあり、その表面に地球のような大気と水があり、更に、この水のいくらかは、液体状態にあります。また、気温も零度に近いといわれ、このように、いろんな条件が生命の存在を可能にしている、とNASAの天文学者は考えています。しかし、約500光年の彼方にあるので、その星に行けないし、高等生物がいるとしても、彼らに会うことは、不可能に近いのが残念です。しかし、木星の衛星のエウロパの氷の下には水が存在するといわれ、水中微生物がいる可能性が言われています。

References

Elisa V. Quintana, et al: An Earth-sized Planet in the Habitable Zone of a Cool Star. science 18 April 2014

Overnight News Digest: science Saturday(Kepler-1861). April 19,2014

 

 

 

 


生命がいる可能性が有る惑星(HD40307g)の発見について その二 藤井毅彦

2012-11-12 18:17:24 | 学問

子供のころ、望遠鏡を組み立て、火星大接近の時、それを観察しましたが、粗末な望遠鏡であったので、ぼやーとしか見えなかったのを記憶しています。今回、Hertfordshire大学とGoettingen大学の天文学者により、住むのに適した惑星の発見がなされたことは、私の少年のころの天文学と隔世の感があります。

生命をはぐくむのに適した星の発見についてもっとも重要なことは、この星(HD40307g)は、母星(HD40307)の周りを回る時、その軸が回転するようで、そのことが地球のような環境を作りだすのによく、その惑星に昼と夜を作り出しています。

HD40307g(惑星)は、大変静かな、年をとった、小さい星です。それで、このような星が地球のような気候を維持することができない理由は存在しません、とEscude博士は述べています。HughJones博士は、新しい惑星(HD40307g)のより長い軌道は、その気候と大気が、生命を維持するのに適している可能性が有ることを意味する、と述べています。地球に似た軌道に位置している惑星もしくは衛星は、生物が住む可能性を高めています。

HD40307gとして知られているこの新しい惑星は、地球から43光年の距離に位置しています。なお、地球とよく似た候補の星のKepler22dは、地球から600光年の彼方の遠い距離に位置しています。したがつて、人口衛星が飛んで行って写真やデータを送ってくるには、HD40307gの方が可能性として高いと考えられます。しかし、光速でも43年かかるので、新しい技術が開発されない限り、不可能かもしれません。

 

reference

Habitable planet; New super-Earth in six-planet system may be just right to support life:
Science Daily, Nov. 8,2012


生命がいる可能性がある惑星(HD40307g)の発見について その一 藤井毅彦

2012-11-12 17:07:19 | 学問

少年のころから宇宙・天体に関心が有ったので、良く夜空を眺めては、人が住めるような星はどこに存在しているので有ろうか、と想像を巡らすのが常でした。最近、近年の天文学の進歩により、そんな星が発見されました。更なる観察が必要と思われますが、この情報について、かいつまんで述べたいと考えております。

地球のような気候を有する可能性があり、かつ、生命をはぐくむのに適している可能性がある、新しい、素晴らしい、地球によく似たこの惑星(HD40307g)は、太陽系から近い恒星(HD40307)の周りで発見されました。その新しい、素晴らしい、地球のような惑星は、43光年の距離にあり、比較的近い距離にあり、住むのに適した位置にあり、6つの惑星系の一つです。その惑星系は、以前は中心の恒星に近く、軌道に三つの惑星が存在すると考えられ、液体の水が存在しないと考えられていました。星の活動によりもたらされた見せかけのシグナルを除くことにより、軌道に三つの新しい、素晴らしい、地球によく似た惑星の候補を、Guillem Amgla-Escude博士のグループは確認しました。

Mikko Tuomi博士らは、この地球のような惑星からのの信号に関して、その活動の影響を減らすべく、フィルターとして特定の波長を用いた新しいデータ分析技術を開発しました、と述べています。この技術は、感度を著しく高め、HD40307として知られている星(恒星)の周りの、三つの、新しい、素晴らしい地球のような惑星を明らかにすることを可能にしました。そして、HD40307(母星)は、六つの惑星系から構成されていました。

これらの惑星の中で、もっとも関心を引く惑星(HD40307g)は、少なくとも地球の7倍の体積を有し、中心のHD40307(母星)から一番外側の軌道を回っている惑星です。その惑星の母星の周りの軌道は、太陽の周りの地球の軌道と同じくらいの距離にあります。それで、地球が太陽から受けると同じくらいのエネルギー量を受けています。そして、住むのに適した環境をもたらしている可能性が有ります。ここは、生命を支えるべく、液体の水と安定した大気の存在が可能である場所です。

Reference

Habitable planet: New super-Earth in six-planet system may be just right to support life;
Science Daily, Nov. 8, 2012