地球から493±59光年離れた白鳥座にある、ケプラー186(恒星)の一番外を公転しているケプラー186f(惑星)が、いろんな面で極めて地球に良く似た環境にあり、生命が存在する可能性があることが、NASAのケプラー探査機からのデータの送信で判明しました。そして、地球の生命体は、この広い宇宙で唯一でない可能性が出てきました。更なる観測により、いろんなデータが集められ、ケプラー186fの真実が解明されることを、胸をわくわくさせながら期待しています。
地球に似た惑星の探査は、天文学者にとって最も関心のあるテーマで、地球の大きさか、それより小さいサイズの惑星は発見されているけれども、これらの惑星は、母星である恒星に公転軌道が近すぎるため、それらの惑星表面に液体の水が存在できない、軌道を公転しています。
そうした中で、今回、公転軌道が生命の存在可能ゾーンにあり、大きさもほぼ地球程度である惑星ケプラー186fが発見されました。それは、地球半径の1.11±0.14で、5つの惑星の中でもっとも外側を公転しており、おおよそ地球の大きさで、ケプラー186(恒星で主星)からの公転半径が0.47±0.05で、その距離は生命の存在可能ゾーンにあります。
また、ケプラー186f(最外側惑星)の放射線の強さとスペクトロムは、生命の存在可能ゾーンにあり、その表面に地球のような大気と水があり、更に、この水のいくらかは、液体状態にあります。また、気温も零度に近いといわれ、このように、いろんな条件が生命の存在を可能にしている、とNASAの天文学者は考えています。しかし、約500光年の彼方にあるので、その星に行けないし、高等生物がいるとしても、彼らに会うことは、不可能に近いのが残念です。しかし、木星の衛星のエウロパの氷の下には水が存在するといわれ、水中微生物がいる可能性が言われています。
References
Elisa V. Quintana, et al: An Earth-sized Planet in the Habitable Zone of a Cool Star. science 18 April 2014
Overnight News Digest: science Saturday(Kepler-1861). April 19,2014