医科栄養学・栄養医学ブログ

医学部で医科栄養学を学んだ経験と最新の栄養医学をこのブログに反映したいと、考えています。

癌に対するビタミンCの効果の研究の検討 栄養医学ブログ 日本ビタミンC研究会 藤井毅彦

2024-06-29 17:15:20 | 健康・病気
癌とビタミンCの関係について、長期にわたり多くの研究が報告されています。否定的な研究は、Moertel博士らの研究が一編ありますが、多くは、ビタミンCの癌への効果に対し肯定的研究です

Alcantara博士とSpekman博士らは、1973年、ガンとビタミンCの関係を報告し、1974年には、Cameron博士とガンに対するビタミンCの防御機構について討議し、また、進行性のヒト癌でのビタミンC大量投与に関して、Cameron博士とCampbell博士は、網状細胞肉腫がビタミンC大量投与による二倍の退縮例を報告しています。彼らは、末期がん患者100名に10g/日のビタミンCを投与(経口と静脈内投与の併用と経口単独投与)し、対象は1000名で、ビタミンCを除いたほかは、同じ治療であった。平均生存時間は対象に比べて、ビタミンC投与群は4倍以上であった。生存時間曲線の分析では、対照に比べ三分の一の割合で、ビタミンC治療グループの90%で死亡が見られ、その他の10%は対照に比べ、平均20倍以上の、もっと長い生存時間を有する事を示していました。これらの結果から、ビタミンC療法は、安全で、進行ガン患者にも限定された価値を有するものと、考えられます。更なる研究を期待しています。

References
Cameron,E..Campbell, A. Reticulum cell sarcoma: double complete regression induced by by high-dose ascorbic acid therapy. Chem-Biol. Interact. 11:387-393,1975
Cameron, E. Campbell. A.Clinical trial of high dose ascorbic acid supplements in advanced human cancer . Chem-Biol, Interact.9:285-315, 1974