医科栄養学・栄養医学ブログ

医学部で医科栄養学を学んだ経験と最新の栄養医学をこのブログに反映したいと、考えています。

新型コロナウイルス感染症とビタミンCの防御作用について 日本ビタミンC研究会 藤井毅彦

2021-08-07 13:53:06 | 健康・病気

こんなに新型コロナウイルス感症症(COVID-19)が世界中で蔓延し、人々を苦しめるとは誰も予想だにしなかったと、思います。医療関係者は努力されていますが、未だ収束の兆しが見えてきません。

栄養医学のオルソモレキュラー医学サービスによると、新型コロナウイルス感染症の世界的蔓延は、早急の広範囲にわたるビタミンCの大量使用により、劇的に減少し、止めることができる可能性があると、報告しています。ビタミンCに関心のある医師らは、この10年、ビタミンCの強力な抗ウイルス作用を証明しています。

いろんな研究によると、COVID-19がヒトを攻撃するとき、体の免疫力と抗酸化力を最大にすることは、その症状を最小にするため重要です。テレビでよく言われている予防策は、この疾患の治療より遙かに重要です。また、ビタミンCは、医薬品と一緒に使用できるメリットがあります。Robert F.Cathcart博士は、ビタミンCの大量投与により、治らなかったり、改善されなかったインフルエンザはなかったと、報告しています。なお、注意点として、ビタミンCを多く含む野菜、生果実を頻回摂取した上で、ビタミンCの点滴なり、ビタミンC粉末を摂取することが、効果や栄養バランスの上で重要です。

オルソモレキュラー医学サービスと国際オルソモレキュラー医学協会は、新型コロナウイルス感染症を防いだり、症状を最小限にする栄養学的方法があると、主張しています。彼らの推奨する栄養素は、ビタミンC、ビタミンD3、Mg、亜鉛、それにセレンなどの栄養素です。これらの栄養素は食品とサプリメントの両方で摂取するのが賢明です。摂取量は、ビタミンCは3,000mg/日、ビタミンD3は、最初の2週間は5,000IU/日、続いて2,000mg/日まで減量する。亜鉛は20mg/日、セレンは100mcg/日、Mgは400mg/日となっています。なお、これらミネラルは、医薬品との相互作用があるものがありますので、これらに詳しい薬剤師や医師との相談、ネットでの調査が必要です。また、腎臓の悪い人は、これらミネラルやビタミンD3の摂取量に制限があります。これらに詳しい医師・管理栄養士に相談してください。

 

References

Hemila H. VitaminC and infection. Nutrients.9(4),2017

Gonzalez MJ,et al. High dose VitaminC and influenza.:A case report. J Orthomol Med.June,2018,33(3)

Cannell JJ, et al. Epidemic influenza and VitaminD. Epidemiol Infect. 134:1129-1140,2006

Andrew W. Saul. VitaminC against coronavirus. Orthomolecular Medicine News Service. Jan 26,2020