研究によると、潰瘍性大腸炎では、現在の有効な薬物療法に加えて、プロバイオティクス(乳酸菌などの善玉菌)を試してみることを勧めています。プロバイオティクスは、潰瘍性大腸炎に対し、利点を有する可能性が有ります。ある研究では、VSL-3として知られているプロバイオテクスが、潰瘍性大腸炎の患者に期待を持たせると、見ています。浣腸によりプロバイオテクスを注入する治療法が開発されています。炎症性大腸炎のためのプロバイオテクス療法は、潰瘍性大腸炎患者20名のうち16名で急速な寛解をもたらしました。
ビタミンも潰瘍性大腸炎の寛解に有益です。最も有益なビタミンは,ビタミンCです。それは免疫システムを管理し、炎症を減少さすのに役立ちます。また、再発を防ぎ、大腸保護作用があり、そのリスクを低く抑えることが、発見されました。補完代替医療を推進している医師・研究者は、ステロイド剤(副腎皮質ホルモン剤)の望まない副作用を防ぐために、ビタミンCナトリウムの併用とその使用を増やすことを、提示しています。また、ビタミンCナトリウムの大量療法は、実際、毒性が有りません。しかし、腎臓病や透析患者は禁忌です。また、ビタミンCナトリウムとMSNの併用投与が、糖尿病、ガン、憩室炎、クーロン病、潰瘍性大腸炎などの治療に用いられています。また、ビタミンCは酸性なので、経口で大量投与した場合、胃腸に負担をかけるので、胃潰瘍、潰瘍性大腸炎の場合は向きません、むしろ酸性でないビタミンCナトリウムが大量投与に適しています。しかし、腎臓や心臓が悪い人は、ビタミンCナトリウムの大量投与は向きません。むしろ、ビタミンCのほうが向いています。このように他の疾患を抱えているヒトは、自分に向いた方を選ばなければいけません。体内での作用はどちらも同じです。安定性はビタミンCナトリウムの方が高いです。なお、ビタミンCナトリウムは、インターネットなどで購入できますが、自己責任を伴います。
ビタミンDの欠乏と潰瘍性大腸炎との間に、関係があることを研究は示しています。また、その予防と治療にVDの摂取は、ある役割を果たす可能性が有ります。
ビタミンA,E,K2,U,B複合体、EPA,DHAなども、潰瘍性大腸炎に有益なサプリメントです。
潰瘍性大腸炎に用いられている自然療法には、プロバイオテクス、オメガー3脂肪酸、経口によるアロエ、Beswelliaなどがあります。ペクチンと水溶性食物繊維は、潰瘍性大腸炎を治療する時、良い結果をもたらしました。また、潰瘍性大腸炎にcollicidal silverが有益であることを、ある研究者が発見しました。ブロメラインはパイナップルの茎から抽出された蛋白質消化酵素で、炎症を減らすと信じられています。その経口摂取は、大腸炎の発生率と症状を減らしました。
所要量の4倍の食事性葉酸サプリメントは、結腸ガンを伴った潰瘍性大腸炎を著しく抑制しました。葉酸(ビタミンM)サプリメントの摂取群の危険性は、コントロール群の46.0%でした。
カンジダ症(酵母菌の一種のカンジダ菌の感染による炎症性の病気)を抑制する食事ガイダンスでは、ニンニク、オメガー3脂肪酸、プロバイオテクス、coprylic acidなどが摂取されています。酵母菌感染は、しばしば、潰瘍性大腸炎の一因となる、主な共同因子となる可能性があります。なお、酵母菌でもカンジダ菌は悪者で、ビール酵母菌はヒトに有益です。いずれにせよ、潰瘍性大腸炎の管理は、急性の症状を治療し、寛解を維持することです。
大草博士らの研究では、抗菌剤のアモキシリン、テトラサイクリン、メトロニダゾールの三剤併用療法を、ニ週間続け潰瘍性大腸炎の炎症スコアーを著明に改善したことを、国際的な専門誌に発表されています。ところで、やはり真菌や嫌気性菌も潰瘍性大腸炎の病態に関係しているのでしょうか。解明が急がれます。
References
Ulcerative Colitis Cure-VitaminE Enema&Diet : Sheldon Gesensway, Ulcerative Colitis Forum
VitaminC&Ulcerative Colitis: Livestrong Com Blog, The New Science of Fat Loss
Mycotoxicosis&Ulcerative Colitis: Corey MeHargue, eHow Contributor
MSN and VitaminC: Natural Cancer Treatment
Ulcerative Colitis Remedies: Cathy Wong , About.Come Guide, February 14, 2008