新型コロナウイルス感染症(COVID-19)は、強い変異株が蔓延して、今や大流行の兆しが見られます。ここでは、重症化の元凶の急性呼吸窮迫症候群(ARDS)と無細胞ヘムの関係を通じて、ビタミンCの作用を紹介したいと、考えています。
ポイントとして、●COVID-19の41.8%はARDSを発症さすと、報告されています。●重篤なARDS患者の半数は死亡すると、報告されています。●COVID-19はヘモグロビンをターゲットにし、ヘム(ヘモグロビンの色素部分)を攻撃します。なお、COVID-19患者は、ヘモグロビン値と好中球値が低いです。●ヘム(二価鉄とポルフィリンのシャク体)の酸化鉄は酸素が運べません●酸化鉄を含むヘモグロビンは、ヘムを急速に失います。●無細胞へムはARDS発症の原因になります。●経口によるビタミンC摂取は、ARDSの予防に効果があります。●ビタミンCはバリヤーを完全な状態にすることに寄与し、無細胞ヘムによるダメージを防ぎます。
●SARS-coV2スパイク蛋白質はACE2レセプターに結合します。●ACE2レセプターはAT2中で増えます。●AT2は新型コロナウイルス(SARS-coV2コロナウイルス)の複製と伝播を高めます。●フーリン酵素は新型コロナウイルスを活性化します。●新型コロナウイルスはポルフィリン(カタラーゼ、チトクローム、ヘモグロビンなどに含まれる有機化合物)に影響を及ぼします。●ARDS患者の血清フェリチン値は著しく上昇し、フェリチン(鉄結合性蛋白質の一種)は、遊離鉄に結合します。●ビタミンCは酸化第二鉄を第一鉄イオンに転換させ、膜透過の酸化還元酵素に占有的に用いられます。赤血球細胞は、鉄の酸化還元のコントロールに占有的にビタミンCを用います。●これらの生化学的メカニズムから、新型コロナウイルス感染症による急性呼吸窮迫症候群に対するビタミンCの作用が解明され、ARDSの予防・治療への応用が期待されます。なお、ビタミンCの摂取は、野菜や生果物を常食した上で、点滴と粉末の経口摂取がARDSの予防・治療に重要と考えられます。
症例
"The Journal of the American Medical Association"誌によると、ICUに入院しているARDS患者にビタミンC、もしくはプラセボを静注し、ビタミンC群は、プラセボ群に比べて、死亡率、人工呼吸器不要日数、ICU入院日数の有意な改善が認められました。更なる症例の積み重ねが求められます。
References
VitaminC can kill almost every virus known to mankind. dailyhealthpost. com / June 18,2018
Doris Loh. COVID -19 , ARDS , cell-Free Hemoglobin. The ascorbic acid Connection. EVOLUTAMENTE. ACQUISTA ORG. MARCH 24,2020
Doris Loh. Furins&Hypoxia-The VitaminC Connection-Evolutamente. it
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