旅券

会社法違反(特別背任)等で起訴され、保釈中にレバノンに逃亡した・・・。
日産自動車前会長、カルロス・ゴーン被告(65歳)。
東京地裁が昨年5月に弁護側の請求を受け、フランス発行の旅券携帯を許可していたとか。

レバノン入国の際、地裁が携帯を許可した旅券が使われた可能性があるようだ。
地裁は昨年4月、海外渡航を禁止して・・・。
所持する全ての旅券を弁護士に預けること等を条件としてゴーン被告の保釈を許可。

弁護団は、ゴーン被告が国籍を持つレバノン、フランス、ブラジルの3カ国が発行する旅券。
それを預かっていたが弁護側は昨年5月・・・。
「旅券不携帯で入管難民法違反になる」として条件変更を地裁に請求。

地検は海外逃亡の恐れが高いとして反対意見を出したが・・・。
地裁は2冊あるフランスの旅券のうち1冊を鍵付きケースに入れて携帯。
鍵は、弁護団が預かるとの条件で請求を認めた・・・。

今回、日本出国の際は、不正な手段が使われた疑いが強く・・・。
この旅券が使われた可能性は低いとみられる。
しかしレバノン政府当局者は、フランスの旅券で合法的に入国したとしている。

裁判所は、保釈中の外国人に条件付きで旅券の携帯を認めることは通常の措置。
今回は日本の法を破って出国したという極めて特異な事例と説明。
検察関係者が語る・・・。

旅券携帯義務は、司法判断で免責されるもので裁判所の判断が甘かった・・・。