弁護士任官どどいつ集

弁護士から裁判官になった竹内浩史のどどいつ集

ボクもズボンを 失くされたけど 日本の判事は 訴えぬ

2007年06月14日 19時20分40秒 | 未分類
たまたま私も最近、クリーニング屋さんにスーツのズボンを取り違えられ、紛失になりかけた。その後、見つかって届けられたのでホッとした。
(東京新聞から抜粋)
 米国の首都ワシントンの地裁で12日、裁判所判事がクリーニングに出したズボンがな米国の裁判所判事がクリーニングに出したズボンがなくなったとして、クリーニング店の店主一家に5400万ドル(約65億円)の損害賠償を求める訴えを起こし、ワシントンの地裁で12日、審理が始まった。
 原告は行政訴訟を専門に扱うピアソン行政法審判官。ロイター通信によると、ピアソン氏はクリーニング店が「満足保証」などの看板を掲げているのにズボンを紛失したのは消費者保護法違反として、ズボンがなくなった2005年から1日当たり1500ドルの賠償や、別のクリーニング店に行くレンタカー代などとして請求額を積算した。

大法廷の テミスの秤 1対何まで 釣り合うか?

2007年06月13日 22時40分18秒 | 未分類
今日の最高裁大法廷判決から。
(読売から抜粋)
 2005年9月の衆院選を巡り、議員1人当たりの有権者数の格差(1票の格差)が最大2・17倍だった小選挙区の区割りは違憲だとして、東京都と神奈川県の有権者11人が各都県の選挙管理委員会を相手に、選挙無効(やり直し)を求めた訴訟の上告審判決が13日、最高裁大法廷(裁判長・島田仁郎長官)であった。
 大法廷は、1人別枠方式の選挙区割りで生じた2・17倍の格差を合憲と判断。請求を退けた1審・東京高裁判決を支持し、有権者側の上告を棄却した。
 合憲の結論は、15人の裁判官のうち島田長官ら9人の多数意見。一方、残る6人のうち3人が、政党候補者を無所属候補者より有利に扱う公職選挙法の規定などを「違憲」とする反対意見を述べ、2・17倍の格差については4人が「違憲状態」とした。
 今井功裁判官ら4人は1人別枠方式について、「過疎地域に対する配慮から採用されたが、合理性の乏しい制度であり、これを採用することで格差が大きくなったことを考えると、憲法の趣旨に沿うとは言い難い」と指摘。泉徳治裁判官も反対意見で、「居住地によって、投票価値に殊更に差別を設けることは許されない」と述べた。
 政見放送については、横尾和子裁判官ら3人が「既成政党のみを優遇し、政党候補者を過度に有利に扱っている」などと批判した。

(横尾和子裁判官の反対意見から抜粋)
なお,本件選挙においては,郵政民営化法案の是非が大きな争点となったが,33の選挙区で郵政民営化法案に反対する自民党議員に公認が行われなかった。公認されなかった議員のうち国民新党,新党日本を結成し,候補者届出政党所属議員としての地位を確保した者もいたが,無所属議員が平成17年9月21日特別国会召集時点で17名であった。このように,特に,本件選挙においては,候補者届出政党に所属しない候補者に政見放送を認めないことが,国民が候補者間の政策の相異を理解し,政策本位の選挙を実施することの妨げになった可能性があったことを付言する。

日本美人に 遥かに遠い 「宇宙」の意味なの? 「ユニバース」

2007年06月12日 20時18分07秒 | 未分類
(毎日新聞「日本のスイッチ」から)
ミス・ユニバースの選び方って、私の美意識と
□けっこう近い…14%
■かなり違う……86%

契約条文 言い分通り セブン-イレブン いい気分?

2007年06月11日 18時50分36秒 | 未分類
今日の最高裁判決から。
(東京新聞夕刊から抜粋)
 コンビニエンスストア最大手「セブン-イレブン・ジャパン」(東京)と契約した埼玉県の男性店主が、本部に支払うチャージ(経営指導料)の算出規定は契約書に定められていないとして、同社に約三千四百万円の返還を求めた訴訟の上告審判決が十一日、最高裁第二小法廷であった。津野修裁判長は「算出規定は、契約書や事前の研修で説明されていた」と述べ、店主の主張を一部認めた二審判決を破棄。店主が説明を十分に理解できていたかどうかについて、東京高裁に審理のやり直しを命じた。
 男性は一九九五年に加盟した。契約で毎月のチャージ額は、売上高から商品の原価(仕入れ値)などを差し引いた金額の55-80%とされた。
 同社は賞味期限切れの総菜など廃棄商品の原価については、売上高から差し引かないシステムを採用。廃棄分の原価を差し引いた場合に比べ、チャージ額が増えるこのシステムについて、訴訟では契約時に店側が合意していたかが争われた。
 今井功、中川了滋両裁判官は補足意見で「契約書の記載は、明確性を欠き、問題がある。改善が望まれる」と述べた。


風の如くに はやくはなくて 河越夜戦の 裁判所

2007年06月10日 20時48分02秒 | 未分類
今晩のNHK大河ドラマ「風林火山」は、御当地川越の「河越夜戦」の話だった。
「夜戦」と聞くと、私はどうしても居残り残業を思い浮かべてしまう。
私はまだまだだが、遅くまで仕事をしている裁判官や職員は少なくない。

名古屋バロック アンサンブルは 熊田所長の 肝煎りで

2007年06月09日 19時45分17秒 | 未分類
愛知県弁護士会会報「SOPHIA」4月号に、3月31日付けで就任された熊田士朗名古屋地裁所長のインタビューが掲載されている。
趣味でバイオリンやビオラを演奏され、毎年定期演奏会を開いている「名古屋法曹バロックアンサンブル」は、約30年前に熊田さんの誘いで音楽好きの法曹関係者がめいめいの楽器を携え、旧庁舎調停室に集まって演奏を楽しんだのが始まりなのだそうだ。

わかい判事も デニムのように 年をとるのも 悪くない

2007年06月08日 18時05分46秒 | 未分類
竹内まりやのニューアルバム「Denim」が評判だ。
「人生はまるでデニムのようだ」という意味で、「人生の扉」という曲で結ばれている。
曲の中で、20代から90代まで年をとっていくのを、真新しい青いジーンズが、年を重ねるにつれて変化し、深い味わいのある色合いになっていくことにたとえている。
確かに年をとるのも悪くないと思う。裁判官の世界も、年の功ということはあるようだ。
高裁時代、左陪席(40代)の私にはできない和解が右陪席(50代)にはできて、それでもできなかった和解が裁判長(60代)にバトンタッチした途端に成立するということもあった。

消費者被害の 団体訴権 威力示すよ 近未来

2007年06月07日 18時37分03秒 | 未分類
消費者契約法の改正が、今日施行された。さっそく動きがあったそうだ。
(東京新聞から抜粋)
 悪徳商法の被害者に代わって業者に対して不当行為の差し止めを請求できる「消費者団体訴訟制度」で、「消費者支援機構関西」(大阪)と「消費者機構日本」(東京)が7日、団体の「適格」認定を内閣府に申請した。
 内閣府は活動実績などを審査した上で認定する。審査には時間がかかるため、制度を活用した訴訟は早くても8月以降になる見通し。
 消費者支援機構関西は、近畿2府5県の特定非営利活動法人(NPO法人)や生活協同組合連合会など14団体と弁護士、司法書士ら95人などで構成。認定を受けるため2005年12月に発足、活動を続けてきた。


「豊田」以来の ペーパー商法 更新させたら あきまへん

2007年06月06日 22時35分19秒 | 未分類
今日の大阪地裁判決から。
(東京新聞から抜粋)
 破たんした抵当証券会社「大和都市管財」(大阪市)グループによる巨額詐欺事件をめぐり、全国の被害者七百二十一人が計約四十億円の国家賠償を求めた訴訟の判決で大阪地裁は六日、二百六十人の請求の一部を認め、国に約六億七千万円の支払いを命じた。
 西川知一郎裁判長は「近畿財務局は、詐欺的商法との疑いがあったのに漫然と抵当証券業の登録更新を続けた責任がある」と指摘した。
 水俣病などの健康被害で国が規制権限を行使しなかった責任が認められたことはあるが、消費者の財産被害をめぐっては初めてという。
 抵当証券業規制法は、三年ごとの登録更新で財務内容に問題があれば「登録を拒否しなければならない」と規定しており、裁判では近畿財務局の一九九七年十二月の登録更新の適否が争われた。


恨みつらみも 赤城の山に 今宵限りの 手打ち式

2007年06月05日 21時51分29秒 | 未分類
(3日の東京新聞から)
 江戸末期の侠客(きょうかく)、国定忠治(一八一〇-五〇年)の子孫と、忠治一派に命を奪われた博徒らの子孫が二日、忠治が生まれた現群馬県伊勢崎市で、百七十年の時を超えて“和解”を果たした。それぞれの子孫たちは、過去のわだかまりと決別し、手打ち式で親交を誓い合った。
 和解の杯を交わしたのは、忠治から五代目にあたる長岡富男さん(83)と、一八三四年に忠治との縄張り争いで命を落とした「島村の伊三郎」、四二年に賭場の場所を役人に密告した嫌疑を掛けられ、討たれた父子「三室の勘助と勘太郎」のそれぞれの子孫ら。

園尾所長の 落語がウケて おあとよろしい? 裁判員

2007年06月04日 22時26分33秒 | 未分類
昨日の「赤れんがまつり」での園尾所長の落語「どうなる裁判員裁判」は、朝日と毎日の今日の朝刊では写真付きで報じられた。

「日労」「費労」の 疲労に加え 「秘労」で苦労?の 裁判員

2007年06月03日 20時35分24秒 | 未分類
今日は法務省で「赤れんがまつり」が開催された。
現職検事による模擬裁判に続き、園尾隆司宇都宮地裁所長の新作落語「どうなる裁判員裁判」を楽しめた。
裁判員に二の足を踏む理由は、裁判官との距離が遠い、守秘義務が重い、専門用語が難しいの3点ではないか、法律家も努力中というお話。
確かに一般国民が疲れてしまうような裁判ではいけないだろう。
昔から、裁判が国民から遠い理由として、日数と費用を含む「ヒ労」が言われるが、裁判員には秘密の「秘」労も加わるのかも知れない。

罪に問われた 息子の無実 願う思いに 嘘はない

2007年06月02日 20時10分53秒 | 未分類
1日のさいたま地裁判決から。
(朝日から抜粋)
 長男の強制わいせつ事件の公判でうその証言(犯行があった時間は長男は,家族と買い物に行っていた)をしたとして,偽証罪に問われた,さいたま市見沼区のパート従業員の女性(49)に対する判決公判が1日,さいたま地裁であった。飯田喜信裁判長は「故意に虚偽の証言をしたとは断じきれない」と述べ,無罪(求刑懲役1年6カ月)を言い渡した。
 公判では,女性が記憶に反する証言をしたかどうかが争われた。飯田裁判長は「息子の無罪を願うことは分かる。家族らから聞いた話などが,自己の記憶として定着した」と指摘した。

どこの野に在る ひまわりだって 基金なければ 大飢饉

2007年06月01日 23時35分59秒 | 未分類
6月に入ったので、ブログのデザインも衣替えしようかと思いましたが、ひまわりは弁護士バッジのデザインにもなっていて、愛着があるので、当面このままにします。
今日発売された暑中見舞用の葉書にも「ひまわり畑」のデザインがありました。転勤の挨拶状に使わせてもらおうかと考えています。
そこで、ひまわりのどどいつを。
日弁連公設事務所・法律相談センター委員長による
「ひまわりも基金なければ大飢饉」(日弁連新聞の昨年7月号に掲載)
をどどいつに改作させていただいたものです。