弁護士任官どどいつ集

弁護士から裁判官になった竹内浩史のどどいつ集

「大丈夫ですか?」と 問われたけれど これ以上の不利益 あり得ない

2024年02月03日 09時34分50秒 | 三重
三重弁護士会綱紀委員長から、色々やって大丈夫かと心配された。裁判官弾劾裁判所での弁護側証人出廷のことだろうか。
しかし、私にはこれ以上差別的人事を加える余地が事実上存在しない。

ちなみに、私と同じ司法修習39期の現職裁判官は22名。
誕生日が早い順に並べると、以下のようになる。
土田昭彦 東京高裁部総括
菊池則明 新潟家裁所長
松井千鶴子 松江地家裁所長
成川洋司 札幌高裁部総括
永井尚子 岡山地家裁所長
中山孝雄 広島高裁長官
斉木利夫 仙台高裁秋田支部長
太田晃詳 千葉家裁所長
本多知成 知財高裁所長
石川恭司 大阪高裁部総括
矢尾和子 司法研修所長
片山昭人 福岡地裁所長
久保田浩史 福岡高裁部総括
牧 賢二 大阪高裁部総括
平木正洋 大阪高裁長官
本多久美子 大阪高裁部総括
高山光明 広島家裁所長
徳岡由美子 大阪高裁部総括
坪井祐子 大阪高裁部総括
竹内浩史 津地裁部総括
増田 稔 東京高裁部総括
大野和明 さいたま地家裁越谷支部長
私と大野裁判官を除く全員が、地家裁所長又は高裁部総括に就いている上に、高裁長官も2名輩出している。
大野裁判官は、札幌高裁部総括に転出した成川裁判官の後任支部長なので、同様のコースが予想される。
したがって、現時点で既に、同期の中で、地家裁所長はもとより高裁部総括への異動が想定されていないのは私だけだ。

三重県に一人しかいない津地裁本庁民事部総括は立派な仕事であって、光栄である。所長より遥かにやりがいがあるし、満足に務まる人はなかなかいないだろう。
しかし、10年前の大分地裁部総括就任時に3号俸に昇給したままで、さらに地域手当が18%の大阪から名古屋を経て6%の津に3年間以上置かれて、2号俸に昇給すらしないのはどうなのか。裁判官は減俸されないと憲法で保障されているのに、実質的に1割以上の減俸が続いている計算になる。
これに対して、所長や高裁部総括は当然に1号俸になると言われる。
私もさることながら、この待遇は、三重県民に対しても失礼なのでないかと思う。
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