弁護士任官どどいつ集

弁護士から裁判官になった竹内浩史のどどいつ集

政治・宗教 秘するが花か? 言えば誰もが むきになる

2009年12月06日 01時28分02秒 | その他
今晩は、久しぶりに映画を公開初日に鑑賞して来た。
マイケル・ムーア監督の新作「キャピタリズム マネーは踊る」。
最近のNHK「クローズアップ現代」と東京新聞での監督の発言に意気に感じたからだ。
「民主主義はすべての人が活動家でなければ成り立たない。」は至言だと思った。
映画では深刻な事実をいくつも知らされた。
ペンシルベニア州の民間更生施設は、些細な少年犯罪にも厳罰の判決を出してもらうため、判事に利益供与を行っていた。
従業員が死んだら会社に保険金が入るという「くたばった農民保険」がまかり通っている(これは日本でも既に裁判になり社会問題化した)。
「今の資本主義は主要な宗教のほとんどの教義に反しているのではないか」「富める者は貧しき者に分け与えるべきだと神は教えているはずだ」という趣旨の神父の発言には考えさせられた。
裁判官に限らず、日本人は政治と宗教の話題を避ける傾向にあるのが残念だ。
(写真)
映画パンフレット表紙の一部
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