きまぐれ発言

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「メタミドホス」中国も国内混入を否定

2008-02-29 11:08:08 | Weblog
「メタミドホス」中国も国内混入を否定     (008.02.29.)

昨日中国ギョーザ中毒事件で、公安省刑事偵査局の余新民副局長は、中国の捜査結果を公表された。

其れによると、有機リン系農薬「メタミドホス」が「中国国内で混入された可能性は極めて低い」と発表された。その根拠は、

(1)工場での工程の検査結果、作業に携わった従業員の聞き取り捜査、輸送中の封印チェック等々を調べ混入を示す状況が確認されなかった事。
(2)「メタミドホス」の不純物は中国産とかぎられた物ではなく世界に広く含まれている物質であり中国産の証拠ではない。
(3)袋の浸透性についても、日本では浸透しないというが、中国の検査では外から内側に浸透する結果が出ているという事である。

日本の捜査当局の発表を全て反論して、「中国での混入の可能性は極めて低い」と表明している。

今回の事件は、厳然たる事実として、「メタミドホス」言う毒物が冷凍ギョウザの袋の中から致死量を超える大量検出されたものである、従って間違って混入した程度のものではなく、殺人目的とも言える事件だから。普通では、考えられない手法で犯人が故意に入れたものと見るべきである。

天洋食品の衛生管理や、設備の近代化は立派なもので、従業員の聞き取り調査で出てくるような問題ではありません、参考調査としては必要かもしれませんが目的は犯人を逮捕する事です。

いわんや、其れが混入された可能性が、日本であるのか、中国であるのか、は小さな問題です。あらゆる可能性を考える事は必要でしょう。

ただ、今回の発表の中で、科学的調査で、袋の浸透性の問題は、ハッキリ日本と中国とが違っているから、早速両者で立ち会って、同じ場所で、同じ検査の方法で行なう事が必要です。
結果が、たとえ犯人逮捕に結びつかなくても、仕方がないことで、両国の捜査が、協力してやる所までやったと言うことに意義があるのです。

中国側が、「日本の捜査当局が物証や鑑定結果を見せてくれなかった」とか、日本側は「資料は提供しているのにそんな言い方は見逃せない遺憾だ」など言っているようでは困ったものです。
犯人逮捕のために両国捜査陣が胸襟を開いて、協力してあたる態度を両国のマスコミは国民に伝えるべきです。

今年こそ、日中友好の出発点にしたいと思っている矢先に水をさす問題だ。
                      (えびなたろう)


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