きまぐれ発言

日々変化する世の中をみて、私はこう思う。

チベット暴動で五輪は出来るのか

2008-03-22 12:06:30 | Weblog
チベット暴動で五輪は出来るのか      (008.03.22.)

欧州の五輪選手たちが、中国でのチベット暴動が続く限り五輪への出場をボイコットすべきだとの意見が強い、そして、ダライ・ラマとの話し合い協議を行なう事を強く提案している。

しかし一方の中国はダライ・ラマこそ暴動の首謀者と見なし全く話し合いを行なう気持もない様だ。

現地に居る人のBlog 情報によると日本で報道されている情報よりももっと深刻で、民族の大虐殺が行なわれているとの事である。
中国政府による1951年のチベット開放政策から大規模な漢族・回族の移住を奨励し、高度成長を目指したが、土地に住むチベット人の人権を無視し冷遇され続け、そのためにチベット族は就職難で、失業者も多く生活レベルは最低ラインに置かれていると言う。

イギリスのBBC放送ではチベットの亡命政府があるインドのダムサラを出発し、8月末までかけて徒歩で中国国境に向う「大遠征」を開始したと報じている、そしてダライ・ラマも「中国のチベットにおける人権侵害と宗教の自由否定などの弾圧は想像を超えるレベルにある」と非難をしている。

また、新疆ウイグル自治区に於いても900万人のイスラム教の信者たちが北京五輪のチャンスに分離独立運動をアピールしようとデモや、テロを強行する可能性もあると言われている。

インドを訪問中のアメリカ下院議長のペロシー米下院議長とダライ・ラマとの会談で「中国の国際的な調査を求める一方で亡命政府との対話」を訴えている

ドイツの五輪選手たちは、開会式で、チベット仏教の僧衣と中国政府官僚の服装をまといお互いに握手するパフォーマンスで入場行進を考えているとか。
ドイツ政府の対応も暴動が続く限り中国との政府間交渉は中止するとのことである。

台湾でもチベット暴動は分離独立運動に関係する動乱だけに、今日、総統選挙の投票日であるが、与党(謝長廷候補)は台湾独立派。野党(馬英九候補)は親中国派と両者の対立が選挙の結果にどの様に影響するかが注目されるところである。

世界の動きは、今回のチベット暴動を大きな関心事として扱っているが、日本での報道は、5月に胡錦濤主席が訪日する為か、控えめの報道になっている様に思う。
北京五輪は今後の中国の出方一つで開催が危ぶまれるかもしれない。
                       (えびなたろう)


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